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2018/11/02 13:27

香港前場:ハンセン2.4%高で3日続伸、上海総合は1.2%上昇 無料記事

 2日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比610.18ポイント(2.40%)高の26026.18ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が234.41ポイント(2.28%)高の10513.73ポイントとそろって3日続伸した。半日の売買代金は841億8100万香港ドルに拡大している(1日前場の売買代金は701億9600万香港ドル)。
 米中関係の改善期待で買われる流れ。トランプ米大統領は1日、「習近平・中国国家主席と電話会談し、貿易問題解決に向けて協議することで一致した」とコメントした。トランプ氏は自身のツイッターで、「協議は順調」などと評価している。中国の政策期待も持続。習近平主席は1日、民営企業を支援するスタンスを改めて強調した。企業税負担の減免など、6項目の重要政策を挙げている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が9.6%高、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)と民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)がそろって7.8%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)とマカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)がそろって7.4%高と上げが目立った。中国生物製薬に関しては、同社が製造する抗がん剤の販売増が期待されている。
 業種別では、中国の自動車がしっかり。上記した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が6.0%高、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が5.6%高、広州汽車集団(2238/HK)が4.9%高、東風汽車集団(489/HK)が3.0%高で引けた。
 空運、紙製品セクターも高い。中国国際航空(753/HK)ト中国南方航空(1055/HK)がそろって9.8%、中国東方航空(670/HK)が9.5%、理文造紙(2314/HK)が7.2%、玖龍紙業(2689/HK)が6.4%ずつ上昇した。空運各社は米ドル建て債務の比率が高く、紙製品各社は原料を輸入しているため、人民元高の動きが好感されている。昨夜の外国為替市場(オフショア)では、米中首脳が電話会談したと伝えられた直後、急速に人民元が上昇。中国人民銀行(中央銀行)は2日、人民元レートの対米ドル基準値を大幅な元高(=米ドル安)に設定した。人民元の先安観も薄れている。
 本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.21%高の2637.65ポイントで前場の取引を終えた。空運株と紙・パルプ株が急伸。保険株や証券株、医薬株、消費関連株、インフラ関連株、資源・素材株なども上げた。



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