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2018/11/09 13:31

香港前場:ハンセン2.4%安で4日ぶり反落、上海総合は1.3%下落 無料記事

 9日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比626.57ポイント(2.39%)安の25601.15ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が284.09ポイント(2.65%)安の10419.50ポイントとそろって4日ぶりに反落した。半日の売買代金は498億5400万香港ドルとなっている(8日前場の売買代金は542億1400万香港ドル)。
 内外環境の不透明感が投資家のセンチメントを冷やす。原油相場の下落や米金利の上昇、中国景気の先行き懸念など、ネガティブ材料が重なっている。昨夜のWTI原油相場は1.6%安と9日続落。10月上旬に付けた高値からの下落率は弱気相場入りの目安となる20%を超えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明では、賃金上昇などがインフレにつながるとして、12月の利上げ実施が示唆されている。中国経済を巡っては、中国の政府高官が「国内経済に下押し圧力が強まっている」と相次いで発言した。本土株の続落をにらみながら、香港の各指数は下げ幅を徐々に広げている。
 なお、朝方公表された10月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がそろって市場予想と一致している。
 ハンセン指数の構成銘柄は全面安。小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が4.8%安、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.4%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.2%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が4.0%安と値下がり率上位に並んだ。
 業種別では、中国の不動産が安い。雅居楽集団HD(3383/HK)が5.1%、万科企業(2202/HK)が4.1%、碧桂園HD(2007/HK)が3.5%、中国金茂HD(817/HK)が3.1%、華潤置地(1109/HK)が2.9%ずつ下落した。
 本土系金融セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が5.4%安、中国農業銀行(1288/HK)が3.3%安、海通証券(6837/HK)が4.6%安、広発証券(1776/HK)が3.1%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.4%安、新華人寿保険(1336/HK)が2.4%安と値を下げた。
 中国自動車セクターの一角も売られる。広州汽車集団(2238/HK)が6.3%安、東風汽車集団(489/HK)が4.4%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.6%安、長城汽車(2333/HK)が2.5%安で引けた。
 本土マーケットは5日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.29%安の2601.52ポイントで前場の取引を終えた。銀行株が下げを主導する。エネルギー株、空運株、公益株、素材株、消費関連株、医薬株なども売られた。



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