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2019/02/12 13:31

香港前場:ハンセン0.2%高で続伸、上海総合は0.7%上昇 無料記事

 12日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比44.30ポイント(0.16%)高の28188.14ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が46.44ポイント(0.42%)高の11063.37ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は555億6100万香港ドルにやや拡大している(11日前場は476億5300万香港ドル)。
 本土株高が追い風。中国の景気テコ入れや海外マネーの流入などの期待感で、上海総合指数が上げ幅拡大した点が好感された。指数算出の米MSCIは、グローバル株価指数に占めるA株について、組み入れ比率引き上げに関するヒヤリングを今週15日に終了する予定。A株の組み入れ比率を現行の5%から20%に引き上げる方針とされる。深セン創業板・中小企業板銘柄も採用検討する考えという。ただ、上値は限定的。米中通商協議が気がかり材料として意識された。米中貿易問題を巡っては、14〜15日に北京で開かれる閣僚級協議を前に、次官級の協議が11日から3日間の予定で始まっている。結果を見極めたいとするスタンスが強まるなか、積極的な売買が手控えられた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.5%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が5.3%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.9%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.6%高、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が3.1%高と上げが目立った。吉利汽車に関しては、1月グループ販売の月次最多更新などが材料視されている。
 業種別では、中国の自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が4.2%、広州汽車集団(2238/HK)が4.1%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.8%、東風汽車集団(489/HK)が1.9%ずつ上昇した。
 医薬品セクターもしっかり。上記した石薬集団と中国生物製薬のほか、康哲薬業HD(867/HK)が4.5%高、四環医薬HD集団(460/HK)が3.6%高、中国神威薬業集団(2877/HK)が3.4%高、広州白雲山医薬集団(874/HK)が2.4%高と値を上げた。
 中国の保険・証券セクターも物色される。衆安在線財産保険(6060/HK)が2.8%高、新華人寿保険(1336/HK)が2.4%高、中信証券(6030/HK)が2.2%高、広発証券(1776/HK)が1.4%高で引けた。
 本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.72%高の2673.13ポイントで前場の取引を終えた。医薬品株が高い。証券株、ハイテク株、インフラ関連株、消費関連株、自動車株、不動産株、資源・素材株なども買われた。


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