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2020/09/29 13:30

香港前場:ハンセン0.3%安で小反落、上海総合は0.5%上昇 無料記事

 29日前場の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比57.82ポイント(0.25%)安の23418.23ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は40.44ポイント(0.43%)安の9342.96ポイントとそろって反落した。半日の売買代金は458億2100万香港ドルと低水準が続いている(28日前場は494億7300万香港ドル)。
 大型連休を前に買い手控えムードが広がった。中国・香港では、週後半から国慶節連休(本土市場は10月1〜8日休場、香港は1〜2日休場)がスタートする。様子見ムードが漂った。また、あす30日には、9月の中国製造業PMIが官民で発表される予定。結果を見極めたいとするスタンスも強まった。昨夜の米株高や、中国景気の持ち直し期待などで小高くスタートしたものの、上値は重く、指数は中盤からマイナスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.2%安、本土大手行の交通銀行(3328/HK)が3.1%安、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が2.4%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。上記した華潤置地のほか、中国恒大集団(3333/HK)が4.1%、合景泰富地産HD(1813/HK)が3.7%、融創中国HD(1918/HK)が2.2%、世茂房地産HD(813/HK)が2.1%、中国海外発展(688/HK)が1.6%ずつ下落した。引き締めの動きを警戒。中国の経済情報誌は28日、「中国当局が国内の大型銀行に対し、住宅ローンなど不動産関連融資の引き締めを指示した」などと銀行関係者の話として報じた。
 中国の銀行セクターもさえない。前記した交通銀行のほか、招商銀行(3968/HK)が4.5%安、中国農業銀行(1288/HK)が2.4%安、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が1.9%安、中国建設銀行(939/HK)が1.4%安、中国工商銀行(1398/HK)と中国銀行(3988/HK)がそろって1.2%安で引けた。
 半面、ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連はしっかり。ハンセン科技指数は0.7%高と続伸した。組み入れ銘柄では、華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が5.0%高、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が1.9%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.8%高、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が1.7%高などと値を上げている。電子商取引(Eコマース)中国最大手のアリババに関しては、今年8月のオンラインモール「淘宝網(タオバオ)」総取引額(GMV)が前年同月比で20%増加したことが好感された。増加率は直近12カ月で最大を記録している。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.52%高の3234.39ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が高い。素材株、医薬品株、海運株、防衛関連株、証券株、自動車株、消費関連株の一角なども買われた。半面、銀行・保険株は安い。石炭株、不動産株の一角も売られた。


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