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2019/01/14 17:34

香港大引:ハンセン1.4%安で7日ぶり反落、石油セクターに売り 無料記事

 週明け14日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比368.94ポイント(1.38%)安の26298.33ポイントと7日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が162.51ポイント(1.55%)安の10292.44ポイントと8日ぶりにそれぞれ反落した。売買代金は736億9000万香港ドルとなっている(11日は887億100万香港ドル)。
 中国指標の下振れが逆風。取引時間中に公表された昨年12月の貿易統計では、人民元ベースの輸出が0.2%増にとどまり(予想は6.6%増)、輸入は予想(12.0%増)に反して3.1%のマイナス成長となった。中国海関総署(税関)の李魁文報道官は14日の記者会見で、2019年は輸出入の拡大ペースが鈍化するとの見通しを示している。米中貿易摩擦の悪影響が鮮明化するなか、投資家のセンチメントが冷え込んだ格好だ。また、ハンセン指数は前営業日までの6日続伸で約1カ月ぶりの高値水準を切り上げていたこともあり、戻り待ちの売り圧力も意識された。
 ハンセン指数の構成銘柄では、石油関連の下げが目立つ。業界大手3社の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.7%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.2%安、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.6%安で引けた。先週末の原油相場が反落し、この日の時間外取引でも安く推移していることが嫌気されている。
 業種別では、中国の保険が安い。新華人寿保険(1336/HK)が3.2%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が3.1%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.4%、中国人民保険集団(1339/HK)が1.9%ずつ下落した。
 中国の空運セクターも売られる。中国国際航空(753/HK)が3.6%安、中国南方航空(1055/HK)中国東方航空(670/HK)がそろって2.2%安と反落した。元高メリットがクローズアップされ、直近で急伸が続いていたものの、元高進行の一服を受けて利食い売りが広がった。空運各社にとって、元高はドル建ての燃油コストや債務の縮小につながる。
 中国の自動車セクターもさえない。比亜迪(BYD:1211/HK)が6.6%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.1%安、長城汽車(2333/HK)が2.4%安、広州汽車集団(2238/HK)が2.3%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.7%安で引けた。
 本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.71%安の2535.77ポイントで取引を終えた。保険株が安い。消費関連株、医薬株、ハイテク株、自動車株、空運株、海運・港湾株なども下落が目立っている。半面、鉄鋼株と建材株は物色された。


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