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2019/02/25 13:27

香港前場:ハンセン0.2%高で4日続伸、上海総合は3.3%上昇 無料記事

 週明け25日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比68.84ポイント(0.24%)高の28885.14ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が103.05ポイント(0.90%)高の11530.34ポイントとそろって4日続伸した。半日の売買代金は869億4300万香港ドルに急拡大している(22日前場は525億8100万香港ドル)。
 米中貿易交渉の進展が追い風。米中の両政府は、ワシントンで閣僚級通商協議を延長して24日まで実施した。トランプ米大統領は24日に自身のツイッターで、「協議は充分な進展がみられた」と説明し、関税引き上げ期限(3月1日)の延期方針を表明している。トランプ氏は3月中にも習近平・国家主席と会談し、通商問題の最終合意を目指す意向だ。中国の政策に対する期待感も強まる。中国共産党中央政治局は22日、習主席の主催で会議を開き、積極財政を加速する方針を確認した。
 直近の上昇基調を受けた戻り待ちの売り圧力が意識され、ハンセン指数はマイナス圏に沈む場面がみられたものの、上海総合指数の上げ幅拡大をにらみながら、前引けにかけて再びプラスに転じた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が5.2%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.3%高、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が2.7%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の金融が高い。上記した中国人寿保険のほか、中国華融資産管理(2799/HK)が8.1%、新華人寿保険(1336/HK)が6.1%、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が5.7%、海通証券(6837/HK)が5.4%ずつ上昇した。
 他の個別株動向では、電動工具メーカーの創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が9.4%高と急反発した。指数構成銘柄の定期見直しで、ハンセン指数採用(3月11日に発効)が決まったことが材料視されている。半面、ハンセン指数から除外された華潤電力HD(836/HK)は4.8%安と急落した。
 一方、本土マーケットは大幅続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比3.3%高の2897.35ポイントで前場の取引を終えた。金融株が主導し、指数構成銘柄はほぼ全面高。ハイテク株、不動産株、運輸株、素材株などの値上がりも大きい。また、テクノロジーなど新興企業株で構成される深セン創業板指数は4.7%高と他の指数をアウトパフォームした。同指数は22日、2018年10月に付けた安値からの上昇率が20%を超え、強気相場入りしたとの見方もある。


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