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2018/11/14 13:30

香港前場:ハンセン0.1%安で3日ぶり反落、上海総合も0.1%下落 無料記事

 14日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比34.81ポイント(0.13%)安の25758.06ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が46.88ポイント(0.45%)安の10431.83ポイントとそろって3日ぶりに反落した。半日の売買代金は447億400万香港ドルとなっている(13日前場の売買代金は512億400万香港ドル)。
 原油相場の下落基調がネガティブ。WTI原油先物は12日続落し、過去最長の続落記録を塗り替えた(約1年ぶりの安値水準に低迷)。トランプ米大統領がサウジアラビアなどに対し、原油減産をけん制する発言を強めるなか、相場の先安観が広がっている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。米中関係の改善期待が浮上している。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は13日、米中首脳会談を前に、両国の閣僚が協議の準備をしていることを明らかにした。
 なお、前日引け後から本日にかけて公表された中国経済指標はまちまちの内容。10月の小売売上高や融資伸び率が下振れる一方、同月の鉱工業生産高や1〜10月の固定資産投資は事前予想を上回った。
 ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手3社の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.7%安、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.3%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.2%安、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が3.1%安と下げが目立った。
 業種別では、中国の医薬関連が安い。上記した石薬集団のほか、康哲薬業HD(867/HK)が12.7%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が2.7%、中国生物製薬(1177/HK)が2.1%ずつ値を下げた。
 半面、空運セクターは物色される。中国南方航空(1055/HK)が5.4%高、中国国際航空(753/HK)が4.2%高、国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が3.9%高、中国東方航空(670/HK)が3.3%高と買われた。原油相場の下落基調を背景に、燃油コストの低減が意識されている。人民元安の進行が一服するなか、ドル建て債務の実質負担増に対する不安も和らいだ。
 マカオ・カジノセクターも高い。澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が5.2%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.1%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.1%、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が2.0%ずつ上昇した。「マカオのカジノ収入が11月に入り回復しているもよう」と一部で報じられたことが手がかりとなっている。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%安の2653.24ポイントで前場の取引を終えた。石油・石炭株が安い。銀行株、自動車株、消費関連株も売られた。半面、不動産株、空運株、紙・パルプ株、ハイテク株などは値上がりしている。



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