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2018/11/29 13:31

香港前場:ハンセンは0.1%安、米中首脳会談控えて慎重ムードも 無料記事

 29日前場の香港マーケットは高安まちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比35.80ポイント(0.13%)安の26646.76ポイントと反落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は18.76ポイント(0.18%)高の10653.47ポイントと続伸した。半日の売買代金は526億7600万香港ドルとなっている(28日前場は452億6000万香港ドル)。
 米国の利上げ打ち止め観測は追い風となったものの、米中首脳会談を週末に控えて徐々に慎重ムードが広がった。ハンセン指数は買い先行でスタートした後、じりじりと上げ幅を縮小。前場中盤にマイナス圏に沈んでいる。「米中が通商問題を議論する間は、追加関税が避けられる」との米紙報道を受けて首脳会談への期待が高まる一方、先行き不透明感を指摘する声も聞かれる状況だ。一部のメディアは、「中国からの輸入車に課される関税について、米政府高官が税率引き上げを示唆した」などと報じている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が0.3%安と4日ぶりに反落。このほか、中国生物製薬(1177/HK)、石薬集団(1093/HK)がともに1.6%下げるなど、医薬品セクターの下げが目立った。半面、恒基兆業地産(12/HK)、長江実業集団(1113/HK)など香港系不動産は高い。米国の利上げ打ち止め観測を受け、金融政策で追随する香港でも金利の先高感が後退した。
 他の個別銘柄では、六福集団(ルックフック・ホールディングス:590/HK)が7.4%安。一時は10.4%安まで値を落とす場面もみられた。前日引け後発表の中間決算は増収増益で着地したものの、足元で既存店売上高がマイナス成長に転じている点が嫌気されている。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.28%高の2608.99ポイントで前場の取引を終えた。メディア関連株が大幅に続伸。非鉄金属株、航空株、セメント株なども買われた。


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