連休明け5日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比342.92ポイント（1.46％）高の23801.97ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数（旧H株指数）は66.56ポイント（0.71％）高の9463.93ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は544億9500万香港ドルとなっている（9月30日前場は522億1600万香港ドル）。
　内外環境が改善。新型コロナウイルスの流行が落ち着きを見せる中国では、国慶節連休（1〜8日）の人出が好調と報じられた。中国経済の正常化が期待されている。また、休場前に公表された9月の中国製造業PMI（国家統計局などが集計・発表）が予想以上に改善するなど、中国景気の持ち直し基調も引き続き材料視された。時間外取引のNYダウ先物が5日、急反発していることもプラス。新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領は回復に向かい、「5日にも退院する可能性がある」と伝わった。米追加経済対策を巡り難航している与野党協議に関し、妥結が早まるとの観測も流れている。
　ハンセン指数の構成銘柄では、金融大手グループのHSBC（5/HK）が5.0％高、生命保険業務のAIAグループ（1299/HK）が4.5％高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険（チャイナライフ：2628/HK）が4.4％高と上げが目立った。
　セクター別では、中国の保険・証券が高い。上記した中国人寿保険のほか、新華人寿保険（1336/HK）が2.3％、中国人民財産保険（PICC：2328/HK）が1.7％、中国太平洋保険集団（2601/HK）が1.6％、国聯証券（1456/HK）が4.9％、広発証券（1776/HK）が2.8％ずつ上昇した。
　スポーツ用品セクターも物色される。李寧（リーニン：2331/HK）が4.0％高、安踏体育用品（ANTAスポーツ・プロダクツ：2020/HK）が3.5％高、特歩国際（エクステップ・インターナショナル：1368/HK）が3.1％高、361度国際（361ディグリーズ・インターナショナル：1361/HK）が2.0％高で取引を終えた。
　半面、中国自動車セクターは安い。北京汽車（1958/HK）が4.1％、広州汽車集団（2238/HK）が3.7％、東風汽車集団（489/HK）が3.5％、吉利汽車HD（175/HK）が3.2％、華晨中国汽車HD（1114/HK）と長城汽車（2333/HK）がそろって1.9％ずつ下落した。
　一方、本土マーケットは国慶節に伴い、今週8日まで休場。翌9日に取引再開する。


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