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2018/12/27 13:27

香港前場:ハンセン0.6%高で反発、上海総合も0.6%上昇 無料記事

クリスマス連休明け27日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比160.13ポイント(0.62%)高の25811.51ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が69.40ポイント(0.69%)高の10132.34ポイントとそろって反発した。売買代金は265億2900万香港ドルとなっている(半日立ち合いの24日は346億7900万香港ドル)。
 米株の急反発で投資家心理が改善した。クリスマス休場明けとなった昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比5.0%高と5日ぶりに反発。NYダウは1000米ドル超上昇し、1日の上げ幅としては過去最大を記録している。年末商戦の小売売上高が好調に推移している――などと伝えられるなか、米景気の底堅さが意識された。ただ、上値は限定的。中国経済の成長鈍化を懸念し、指数は中盤から上げ幅をやや削っている。この日公表された全国工業企業の11月利益総額は、前年同月比で1.8%減となり、約3年ぶりにマイナス成長まで落ち込んだ。
 業種別では、石油関連が高い。業界大手3社の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.2%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.8%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.5%ずつ上昇した。原油高が追い風。昨夜のWTI原油先物は8.7%高と大幅続伸した。
 中国の金融セクターもしっかり。中国人民財産保険(2328/HK)と新華人寿保険(1336/HK)がそろって3.1%高、中国人民保険集団(1339/HK)が1.6%高、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が1.5%高、中国建設銀行(939/HK)が1.1%高で引けた。
 スマートフォンや第5世代(5G)ネットワーク関連の銘柄群も物色される。光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.4%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が1.1%高、基地局運営の中国鉄塔(チャイナ・タワー:788/HK)が4.0%高、通信設備の中興通訊(ZTE:763/HK)と光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(6869/HK)がそろって2.1%高と値を上げた。
 本土マーケットは3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.56%高の2512.35ポイントで前場の取引を終えた。資源・素材株が高い。消費関連株、金融株、不動産株、公益株、ハイテク株なども買われた。




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