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2018/11/27 13:27

香港前場:ハンセン0.1%安で反落、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 27日前場の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比24.62ポイント(0.09%)安の26351.56ポイントと反落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は1.59ポイント(0.02%)高の10523.12ポイントと小幅続伸した。半日の売買代金は430億7300万香港ドルとなっている(26日前場の売買代金は419億8400万香港ドル)。
 前引けにかけて下げ渋る展開。米中通商交渉の不透明感などで小安く推移していたが、本土株の反発をにらみながら徐々に買いが入った。中国景気鈍化の懸念は残るものの、「当局の経済対策が景気を支える」との見方も強まっている。また、米モルガン・スタンレーが最新リポートで「2019年の香港マーケットは強気」との判断を示したこともプラス材料だ。米利上げペースの減速を見込んでいる。
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港リートの領展房地産投資信託基金(823/HK)が2.7%安、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が2.5%安、電力香港大手の中電HD(CLPホールディングス:2/HK)が2.0%安と下げが目立った。
 業種別では、食品・飲料の消費関連が安い。上記した中国旺旺のほか、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が16.2%、統一企業中国HD(220/HK)が11.6%、中国雨潤食品集団(1068/HK)が1.5%ずつ下落した。康師傅に関しては、7〜9月期決算の下振れを嫌気。26日引け後の決算報告を受けて、BOAメリルリンチは投資判断を「買い」→「アンダーパフォーム」に2段階引き下げた。
 半面、中国証券セクターは高い。中国銀河証券(6881/HK)が2.5%、中信証券(6030/HK)が1.7%、海通証券(6837/HK)が1.5%、華泰証券(6886/HK)と広発証券(1776/HK)がそろって1.4%ずつ上昇した。
 通信関連セクターもしっかり。通信設備の中興通訊(ZTE:763/HK)が2.8%高、京信通信系統HD(2342/HK)が0.8%高、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が2.7%高、光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(6869/HK)が1.7%高で引けた。第5世代(5G)ネットワーク技術の普及に向け、国内各地で政策支援の動きが活発化している。
 本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.42%高の2586.75ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク関連株が高い。インフラ関連株、素材株、自動車株、金融株、消費関連株なども買われた。



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