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2018/08/16 13:31

香港前場:ハンセン0.6%安で5日続落、上海総合は0.9%下落 無料記事

 16日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比167.93ポイント(0.61%)安の27155.66ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が58.29ポイント(0.55%)安の10476.85ポイントとそろって5日続落した。半日の売買代金は737億3600万香港ドルに拡大している(15日前場の売買代金は573億7000万香港ドル)。
 騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)の下げが全体相場の重し。前日引け後に公表した4〜6月期決算が予想外の減益となったことを嫌気し、同社株は2.9%安と続落した(一時5.1%安)。同社株は指数寄与度が大きいため、1銘柄でハンセン指数を73.5ポイント押し下げている。中国景気の先行き不安もくすぶる状況。直近で公表された中国経済指標では、消費や投資の減速が鮮明化している。ただ、下値は限定的。米中貿易交渉の期待感が強まるなか、指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。中国商務部は16日、王受文時間が今月末に代表団を率いて米国を訪問することをウェブサイトで公表。声明によれば、米国の招へいにより、マルパス米財務次官らと会談するという。
 業種別では、中国の自動車がさえない。華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.7%安、広州汽車集団(2238/HK)が2.1%安、北京汽車(1958/HK)が1.3%安、吉利汽車HD(175/HK)と東風汽車集団(489/HK)がそろって1.1%安と下落した。
 半面、小売や食品・飲料の消費関連セクターは高い。聯華超市(980/HK)が3.1%、百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が2.4%、統一企業中国HD(220/HK)が3.5%、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.8%、中国旺旺HD(151/HK)が2.7%、万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.0%、中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.1%ずつ上昇した。
 通信関連セクターも物色される。通信設備の京信通信系統HD(2342/HK)と中興通訊(ZTE:763/HK)がそれぞれ1.9%高、1.7%高、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が5.5%高と値を上げた。5G通信ネットワークに関しては、2020年にも大規模な商用化が実現する見込みという。
 一方、本土マーケットは4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.87%安の2699.60ポイントで前場の取引を終えた。ゼネコンや素材などインフラ関連株が安い。銀行株や不動産株、自動車株、消費関連株、運輸株なども売られた。半面、通信関連株、医薬株の一角は買われている。



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