2019/02/22 13:32
香港前場:ハンセン0.3%安で3日ぶり反落、上海総合は0.03%上昇
22日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比84.69ポイント(0.30%)安の28545.23ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が39.37ポイント(0.35%)安の11266.61ポイントとそろって3日ぶりに反落した。半日の売買代金は525億8100万香港ドルとなっている(21日前場は590億5900万香港ドル)。
欧米指標の下振れを受け、世界景気の減速懸念が強まる流れ。2月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.2に悪化し、事前予想(50.3)を大幅に下回った。景況判断の境目となる50を割り込むのは2013年6月以来となる。米国では2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が16年5月以来のマイナスに転じ、1月の中古住宅販売件数は15年11月以来の低水準を記録した。ただ、下値は限定的。中国の政策や米中協議の進展に対する期待が根強い状況だ。3月5日開幕の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)では、減税の拡大計画などが議論される見通し。米中通商協議を巡っては、閣僚級の協議が21日にスタートした。「技術移転や知的財産権、為替など主要な6つの構造問題」の対処方法などを「覚書」にまとめると伝えられている。
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.4%安、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.3%安、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)とインターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)がそろって1.2%安と下げが目立った。
業種別では、建材や非鉄、段ボール原紙などの素材が安い。安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.3%、北京金隅集団(BBMG:2009/HK)が1.4%、華潤水泥HD(1313/HK)が1.2%、玖龍紙業(2689/HK)が1.5%、理文造紙(2314/HK)が1.2%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.0%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が0.8%ずつ値を下げた。
半面、空運と海運の運輸セクターはしっかり。中国南方航空(1055/HK)が3.5%、
中国国際航空(753/HK)が3.2%、中国東方航空(670/HK)が1.2%、太平洋航運集団(2343/HK)が1.8%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が0.9%ずつ上昇した。
半導体やスマートフォン、5Gネットワーク関連の銘柄群も物色される。華虹半導体(1347/HK)が8.8%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.4%高、瑞声科技HD(2018/HK)が6.7%高、舜宇光学科技(2382/HK)が0.8%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が8.0%高、京信通信系統HD(2342/HK)が3.2%高、長飛光繊光纜(6869/HK)が1.8%高で引けた。
本土マーケットは小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.03%高の2752.73ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が高い。証券株、不動産株、運輸株、発電株、医薬株なども買われた。半面、資源・素材株、銀行・保険株、自動車株は値下がりしている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
欧米指標の下振れを受け、世界景気の減速懸念が強まる流れ。2月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.2に悪化し、事前予想(50.3)を大幅に下回った。景況判断の境目となる50を割り込むのは2013年6月以来となる。米国では2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が16年5月以来のマイナスに転じ、1月の中古住宅販売件数は15年11月以来の低水準を記録した。ただ、下値は限定的。中国の政策や米中協議の進展に対する期待が根強い状況だ。3月5日開幕の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)では、減税の拡大計画などが議論される見通し。米中通商協議を巡っては、閣僚級の協議が21日にスタートした。「技術移転や知的財産権、為替など主要な6つの構造問題」の対処方法などを「覚書」にまとめると伝えられている。
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.4%安、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.3%安、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)とインターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)がそろって1.2%安と下げが目立った。
業種別では、建材や非鉄、段ボール原紙などの素材が安い。安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.3%、北京金隅集団(BBMG:2009/HK)が1.4%、華潤水泥HD(1313/HK)が1.2%、玖龍紙業(2689/HK)が1.5%、理文造紙(2314/HK)が1.2%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.0%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が0.8%ずつ値を下げた。
半面、空運と海運の運輸セクターはしっかり。中国南方航空(1055/HK)が3.5%、
中国国際航空(753/HK)が3.2%、中国東方航空(670/HK)が1.2%、太平洋航運集団(2343/HK)が1.8%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が0.9%ずつ上昇した。
半導体やスマートフォン、5Gネットワーク関連の銘柄群も物色される。華虹半導体(1347/HK)が8.8%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.4%高、瑞声科技HD(2018/HK)が6.7%高、舜宇光学科技(2382/HK)が0.8%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が8.0%高、京信通信系統HD(2342/HK)が3.2%高、長飛光繊光纜(6869/HK)が1.8%高で引けた。
本土マーケットは小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.03%高の2752.73ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が高い。証券株、不動産株、運輸株、発電株、医薬株なども買われた。半面、資源・素材株、銀行・保険株、自動車株は値下がりしている。
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