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2018/12/04 17:42

香港大引:ハンセン0.3%高で3日続伸、本土株高が追い風 無料記事

 4日の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比78.40ポイント(0.29%)高の27260.44ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が25.38ポイント(0.23%)高の10907.54ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は926億7300万香港ドルに縮小している(3日は1296億2500万香港ドル)。
 引けにかけて買われる展開。戻り待ちの売り圧力が意識され小安く推移していたものの、本土株株高をにらみながら香港の各指数はプラスに転じた。中国の政策に対する期待感が高まっている。李克強首相は3日、南京市で開いた地方政府幹部との懇談会で、「消費のグレードアップや各種投資プロジェクトの加速を通じ、内需を拡大させる」と発言した。米中関係の改善や、人民元相場の上昇(この日の上海外国為替市場では、一時、約3カ月ぶりの元高水準)もポジティブ材料視されている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)と香港系不動産の九龍倉置業地産投資(1997/HK)がそろって2.1%高、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が2.0%高と上げが目立った。
 業種別では、ゼネコンや発電設備のインフラ関連がしっかり。中国鉄建(1186/HK)が2.6%高、中国中鉄(390/HK)が1.9%高、ハルビン電気(1133/HK)が4.1%高、東方電気(1072/HK)が2.4%高、上海電気集団(2727/HK)が2.3%高と値を上げた。
 中国空運セクターも高い。中国南方航空(1055/HK)が3.6%、中国東方航空(670/HK)が3.0%、中国国際航空(753/HK)が2.1%ずつ上昇した。空運各社は米ドル建て債務の比率が高いため、人民元相場の上昇が材料視されている。
 半面、本土系不動産セクターはさえない。雅居楽集団HD(3383/HK)が2.1%安、中国恒大集団(3333/HK)が2.0%安、中国金茂HD(817/HK)が1.6%安、華潤置地(1109/HK)が1.1%安で引けた。
 建材セクターも安い。華潤水泥HD(1313/HK)が5.4%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.1%、中国建材(3323/HK)が1.8%ずつ値を下げた。北京などで大気汚染が深刻化するなか、工場稼働に対する規制緩和の動きが後退すると不安視されている。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.42%高の2665.96ポイントで取引を終えた。インフラ関連が高い。空運株や紙・パルプ株、消費関連株、自動車株、公益株、医薬株、エネルギー株、銀行株、証券株なども物色された。



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