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2018/12/10 13:26

香港前場:ハンセン1.4%安で4日続落、上海総合は0.8%下落 無料記事

 週明け10日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比366.87ポイント(1.41%)安の25696.89ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が121.79ポイント(1.17%)安の10247.61ポイントとそろって4日続落した。半日の売買代金は403億6400万香港ドルとなっている(7日前場は457億6000万香港ドル)。
 中国景気の先行きが改めて懸念される流れ。週末8日に公表された11月貿易統計では、予想以上の減速が判明している。伸びは輸出(人民元ベース)が前年同月比10.2%(予想は13.8%、10月は20.1%)、輸入が7.8%(同18.3%、26.3%)にとどまった。米中貿易戦争の激化も警戒される。米国のナバロ国家通商会議(NTC)委員長が7日、「90日に設定した期限内に通商協議で合意できなかった場合、中国製品の輸入関税を引き上げる」と発言した。協議は難航するとの不安が強まっている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が5.5%安、本土系不動産の華潤置地(1109/HK)が4.1%安、香港系不動産の恒隆地産(101/HK)が3.7%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)と中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)がそろって3.6%安と下げが目立った。
 業種別では、海運・港湾が安い。太平洋航運集団(2343/HK)が3.9%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.3%、中遠海運HD(1919/HK)が3.3%、招商局港口HD(144/HK)が3.1%、天津港発展HD(3382/HK)が2.3%ずつ値を下げた。
 本土系金融セクターもさえない。中国建設銀行(939/HK)が2.0%安、中国農業銀行(1288/HK)が1.8%安、中国平安保険(2318/HK)と中国人寿保険(2628/HK)がそろって2.0%安、中国信達資産管理(1359/HK)が1.5%安で引けた。
 本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.84%安の2583.90ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導。消費関連株、不動産株、自動車株、運輸株、医薬株なども売られた。半面、エネルギー株、インフラ関連株の一角は物色されている。



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