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2018/10/19 13:23

香港前場:ハンセン0.3%安で続落、上海総合は0.02%下落 無料記事

 19日の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比87.79ポイント(0.34%)安の25366.76ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は11.85ポイント(0.12%)安の10124.91ポイントとそろって続落した。半日の売買代金は456億4600万香港ドルとなっている(18日前場の売買代金は466億2500万香港ドル)。
 中国景気の先行き不安で売られる流れ。取引時間中に公表された中国の7〜9月GDP成長率は予想を下回り、前四半期に続き減速した。同時に発表された経済指標では、9月の小売売上高や1〜9月の固定資産投資は上振れたものの、9月の鉱工業生産は下振れし、1〜9月の不動産開発投資は増加率が縮小している。ただ、今回の指標悪化は直近の下げである程度は織り込んでいる――との見方が浮上するなか、指数は下げ幅を急速に縮めた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.9%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.8%安、中国政府系の華潤電力HD(836/HK)と通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)がそろって2.7%安と下げが目立った。
 業種別では、中国の発電が安い。上述した華潤電力のほか、華能国際電力(902/HK)が3.8%、華電国際電力(1071/HK)が2.9%、大唐国際発電(991/HK)が1.7%、中国電力国際発展(2380/HK)が1.3%ずつ下落した。
 小売や食品、家電の消費セクターもさえない。金鷹商貿集団(3308/HK)が1.9%安、北京京客隆商業集団(814/HK)が1.3%安、中国雨潤食品集団(1068/HK)が6.3%安、統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)が2.2%安、創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)が2.0%安で引けた。
 半面、中国金融セクターはしっかり。華泰証券(HTSC:6886/HK)と交通銀行(3328/HK)がそろって1.5%高、新華人寿保険(1336/HK)が1.0%高と上昇した。
 天然ガス関連セクターも物色される。中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が2.0%高、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が1.7%高、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が1.6%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは小幅に続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.02%安の2485.99ポイントで前場の取引を終えた。資源・素材株や医薬株、公益株などが売られる。半面、金融株、ハイテク株、不動産株は物色された。



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