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2019/01/14 13:26

香港前場:ハンセン1.4%安で7日ぶり反落、上海総合は0.6%下落 無料記事

 週明け14日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比368.08ポイント(1.38%)安の26299.19ポイントと7日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が155.86ポイント(1.49%)安の10299.09ポイントと8日ぶりにそれぞれ反落した。半日の売買代金は449億7700万香港ドルとなっている(11日前場は480億400万香港ドル)。
 中国指標の下振れが逆風。取引時間中に公表された昨年12月の貿易統計では、人民元ベースの輸出が0.2%増にとどまり(予想は6.6%増)、輸入は予想(12.0%増)に反して3.1%のマイナス成長となった。米中貿易摩擦の悪影響が鮮明化するなか、投資家のセンチメントが冷え込んでいる。また、ハンセン指数は前営業日までの6日続伸で約1カ月ぶりの高値水準を切り上げていたこともあり、戻り待ちの売り圧力も意識された。
 ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.4%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が3.3%安、医薬品メーカーの石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が3.2%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.1%安と下げが目立った。
 業種別では、中国の保険が安い。上記した中国人寿保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が2.8%、衆安在線財産保険(6060/HK)が2.4%、中国太平洋保険集団(2601/HK)と中国人民保険集団(1339/HK)がそろって2.2%ずつ下落した。
 中国の空運セクターも軟調。中国国際航空(753/HK)が3.6%安、中国南方航空(1055/HK)が2.4%安、中国東方航空(670/HK)が1.5%安とそろって反落した。元高メリットがクローズアップされ、直近で急伸が続いていたものの、元高進行の一服を受けて利食い売りが広がった。空運各社にとって、元高はドル建ての燃油コストや債務の縮小につながる。
 中国の自動車セクターもさえない。北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が3.0%安、吉利汽車HD(175/HK)が2.9%安、広州汽車集団(2238/HK)が2.6%安、長城汽車(2333/HK)が1.6%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.5%安で引けた。
 本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.56%安の2539.59ポイントで前場の取引を終えた。保険株が安い。不動産株、消費関連株、医薬株、ハイテク株、空運株なども下落が目立っている。半面、鉄鋼株、石炭株、産金株、非鉄株の一角はしっかり。


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