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2018/11/23 13:22

香港前場:ハンセン0.3%安で3日ぶり反落、上海総合は1.6%下落 無料記事

 23日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比78.21ポイント(0.30%)安の25941.20ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が65.58ポイント(0.63%)安の10380.85ポイントと続落した。半日の売買代金は350億3900万香港ドルとなっている(22日前場の売買代金は383億6500万香港ドル)。
 米中通商交渉の不透明感がくすぶる流れ。トランプ米大統領は22日、「中国からの輸入品2000億米ドル相当に対する追加関税は、来年1月に予定通り10%から25%に引き上げることになるだろう」と改めて強調している。貿易問題で対立する米中の首脳は11月末、アルゼンチンで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて会談する予定となっているが、予断を許さない状況だ。
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が3.3%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.2%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が2.8%安と下げが目立った。中国生物製薬は昨日引け後、今年1〜9月期の業績を報告し、純利益が前年同期比で2割増加したことを明らかにしたが、好感する買いは限定的だ。
 業種別では、中国の医薬が安い。上記した中国生物製薬のほか、康哲薬業HD(867/HK)が3.9%、薬明生物技術(2269/HK)が3.2%、石薬集団(1093/HK)と広州白雲山医薬集団(874/HK)がそろって2.4%ずつ値を下げた。
 海運・空運セクターもさえない。中遠海運HD(1919/HK)が3.2%安、中遠海運発展(2866/HK)が2.3%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.2%安、中国東方航空(670/HK)と中国国際航空(753/HK)がそろって1.2%安、中国南方航空(1055/HK)が1.1%安で引けた。
 ハイテク関連セクターも売られる。インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.4%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.2%安、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が1.5%安、光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(6869/HK)が2.3%安、通信機器・設備メーカー大手の中興通訊(ZTE:763/HK)が2.2%安と下落した。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.63%安の2602.30ポイントで前場の取引を終えた。不動産株が安い。金融株、ハイテク株、運輸株、自動車株、資源・素材株、消費関連株、医薬株なども売られた。


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