/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2019/03/28 13:39

香港前場:ハンセン0.03%高で3日続伸、上海総合は0.26%下落 無料記事

 28日前場の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比7.88ポイント(0.03%)高の28736.13ポイントと小幅ながら3日続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は12.86ポイント(0.11%)安の11292.50ポイントと反落した。半日の売買代金は490億3400万香港ドルとなっている(27日前場は494億9600万香港ドル)。
 好業績銘柄が物色された。主要企業の決算報告が終盤に入るなか、業績改善を報告した企業が目立っている。中国景気の過度な減速懸念も薄らぐ。中国の一部アナリストは、「3月に国内景気持ち直しの兆しがみられた」とする見方を示した。欧州景気の先行き不安や英国の政治混乱などを嫌気して売りが先行したものの、ハンセン指数は前引け近くにプラス転換した(本土株指数は下げ幅縮小)。
 ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が7.0%高と急伸。同社は27日引け後、18年通期業績の5割増益を報告した。配当の増額も予定しているという。
 他の個別株動向でも、増益や黒字転換を公表した銘柄群がしっかり。信徳集団(242/HK)が5.2%高、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が4.0%高、中海石油化学(3983/HK)が3.2%高、中国国際航空(753/HK)が3.1%高、神州数碼HD(デジタル・チャイナ:861/HK)が1.9%高などと値を上げている。そのほか、通信機器・設備メーカー大手の中興通訊(ZTE:763/HK)は10.1%高と急反発。同社の通期決算は赤字に転落したものの、19年第1四半期(1〜3月)の黒字転換見通しが材料視された。
 半面、業績が低迷した銘柄群の一角はさえない。中国建設銀行(939/HK)が0.9%安と反落した。同社の通期業績は5%増益にとどまり、市場予想を下回っている。このほか、減益決算を発表した広州鉄路(525/HK)が8.8%安、山東威高集団医用高分子製品(ウェイガオ・グループ・メディカル・ポリマー:1066/HK)が5.4%安と値を下げた。
 本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.26%安の3014.83ポイントで前場の取引を終えた。不動産株が安い。素材株、金融株、医薬品株、自動車株なども売られた。半面、ハイテク株、食品・飲料株、運輸株などが買われている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース