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2019/04/04 13:26

香港前場:ハンセン0.5%安で8日ぶり反落、上海総合は0.6%上昇 無料記事

 4日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比155.14ポイント(0.52%)安の29831.25ポイントと8日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も51.48ポイント(0.44%)安の11653.68ポイントと反落した。半日の売買代金は626億5300万香港ドルとなっている(3日前場は630億5000万香港ドル)。
 売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数は昨日まで7連騰し、足元では昨年6月以来の高値水準を切り上げていた。朝方は小高く推移する場面がみられたものの、香港と中国はあす5日が清明節で休場を迎えることもあり、買い手控えムードも漂っている。もっとも、米中通商合意の期待感が続く中で下値は限定的。米中貿易問題を巡っては、「両国はすでに問題の大半を解決済み」と伝えられた。報道によれば、米当局は月内にも「トランプ米大統領と習近平国家主席の調印」にまでこぎ着けたい考えという。
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産株の下げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が1.8%安、恒隆地産(ハンルン・プロパティーズ:101/HK)が1.6%安、新世界発展(17/HK)が1.4%安、長江実業集団(1113/HK)が1.3%安で引けた。指数寄与度の大きい、AIAグループ(1299/HK)や騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)も下げている。
 第5世代(5G)ネットワークの関連銘柄もさえない。通信設備の京信通信系統HD(2342/HK)が3.1%安、中興通訊(ZTE:763/HK)が0.8%安、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が1.7%安、基地局運営の中国鉄塔(チャイナ・タワー:788/HK)が2.6%安と売られた。
 半面、空運セクターは急伸。中国南方航空(1055/HK)が7.0%高、中国東方航空(670/HK)が6.2%高、中国国際航空(753/H)が5.5%高と値を上げた。航空運賃に加算される「民航発展基金」について、7月1日から徴収額が半減されることを材料視している。
 乗用車やトラック、エンジンなど自動車関連セクターも高い。華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.7%、長城汽車(2333/HK)が2.7%、北京汽車(1958/HK)が2.6%、中国重汽(サイノトラック:3808/HK)が1.5%、慶鈴汽車(1122/HK)が0.9%、イ柴動力(2338/HK)が1.5%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.56%高の3234.41ポイントで前場の取引を終えた。空運株と海運・港湾株が大幅続伸。銀行・保険株、自動車株、素材株、不動産株、発電株なども買われた。半面、証券株、ハイテク株、消費関連株の一角は値下がりしている。


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