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2018/11/07 13:29

香港前場:ハンセン1.2%高で続伸、上海総合は0.3%高で3日ぶり反発 無料記事

 7日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比306.35ポイント(1.17%)高の26427.31ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が110.13ポイント(1.04%)高の10742.77ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は515億3300万香港ドルとなっている(6日前場の売買代金は453億5800万香港ドル)。
 米中間選挙を巡る不透明感がやや後退。選挙結果を見極めたいとするスタンスで指数は一進一退していたが、「民主党が下院で多数派を奪還する」との見通しが報じられるなか、前引けにかけて買いが優勢となった。上院では与党・共和党が多数議席を維持する見込み。当初の予想通りで推移している。
 ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が5.8%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.4%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.9%高と上げが目立った。瑞声科技と舜宇光学科技は米アップルに部品供給し、万洲国際は米国での売上比率が50%を超えている。
 業種別では、食品・飲料や小売など消費関連が高い。上記した万洲国際のほか、中国雨潤食品集団(1068/HK)が4.8%、中国旺旺HD(151/HK)と統一企業中国HD(220/HK)がそろって2.1%、百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が3.1%ずつ上昇した。
 医薬セクターもしっかり。石薬集団(1093/HK)が2.2%高、中国生物製薬(1177/HK)が1.8%高、広州白雲山医薬集団(874/HK)が1.6%高で引けた。
 他の個別株動向では、通信機器・設備メーカー大手の中興通訊(ZTE:763/HK)が7.1%高と大幅続伸。ZTEは交通・自動車分野で戦略投資を強化し、米クアルコム(QCOM/NASDAQ)と提携する方針を示した。
 半面、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)は2.8%安とさえない。今年10月の新車販売が前年同月比3%増にとどまり、約2年半ぶりの低成長だったことが嫌気された。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.26%高の2666.28ポイントで前場の取引を終えた。消費関連株がしっかり。素材株、ハイテク株、医薬株、金融株なども買われた。


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