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2018/11/01 17:46

香港大引:ハンセン1.8%高で続伸、不動産の碧桂園が9.2%上昇 無料記事

 1日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比436.31ポイント(1.75%)高の25416.00ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が140.69ポイント(1.39%)高の10279.32ポイントとそろって続伸した。売買代金は1188億8700万香港ドルに拡大している(10月31日の売買代金は1063億6400万香港ドル)。
 中国の政策期待と米市場のハイテク株高が相場を支えた。中国共産党中央政治局は10月31日の会議で、景気下押し圧力が高まっていると指摘したうえで、追加的な経済支援策が必要との認識を示している。昨夜の米株市場では、1株利益が予想を上回ったフェイスブックが急伸し、他のハイテク株にも買いが波及した。
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が9.2%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が7.9%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が7.4%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の不動産が高い。上記の碧桂園HDのほか、雅居楽集団HD(3383/HK)が8.3%、中国恒大集団(3333/HK)が8.0%、万科企業(2202/HK)が7.5%、中国金茂HD(817/HK)が6.7%、華潤置地(1109/HK)と中国海外発展(688/HK)がそろって4.7%ずつ値を上げた。当局は近く不動産規制を緩和する――との観測が流れている。
 ゼネコンやセメント、建機などインフラ建設セクターもしっかり。中国中鉄(390/HK)が5.9%高、中国鉄建(1186/HK)が4.8%高、中国交通建設(1800/HK)が3.5%高、華潤水泥HD(1313/HK)が7.7%高、中国建材(3323/HK)が6.6%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が5.7%高で引けている。セメント銘柄は、市況の騰勢が続いていることを好感した。
 中国の証券セクターも買われる。海通証券(6837/HK)が7.2%高、華泰証券(6886/HK)と広発証券(1776/HK)がそろて5.1%高、中信証券(6030/HK)と中国銀河証券(6881/HK)がそろって4.3%高と上昇した。証券取引印紙税の決定権が国務院に移管される――との観測が浮上している。機動的な税率変更が可能となり、株式市場の活性化につながると期待された。
 本土マーケットは小幅に3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%高の2606.24ポイントで取引を終えた。素材関連がしっかり。証券株、消費関連株、不動産株、自動車株、医薬株、ハイテク株なども物色されている。半面、時価総額上位の銀行株はさえない。発電株やエネルギー株なども売られた。



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