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2018/12/20 13:25

香港前場:ハンセン1.1%安で反落、上海総合は0.8%下落 無料記事

 20日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比291.07ポイント(1.13%)安の25574.32ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が126.18ポイント(1.24%)安の10069.41ポイントと5日続落した。半日の売買代金は327億1100万香港ドルとなっている(19日前場は276億4200万香港ドル)。
 域内金利の上昇が重し。米国の利上げを受けて、金融政策で米国に追随する香港でも政策金利が引き上げられた。米連邦準備理事会(FRB)は20日未明(日本時間)、予想通り今年4回目の利上げを決定。パウエルFRB議長はその後の会見で、「米景気の拡大は続いている」と発言し、保有資産の圧縮を続ける意向を示した。金利の先高が意識されている。世界景気の減速も警戒された。
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち48が下落)。抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が4.6%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.9%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.3%安と値下がり率上位に並んだ。
 業種別では、中国の医薬品が安い。上記した石薬集団のほか、中国神威薬業集団(2877/HK)が4.3%、中国生物製薬(1177/HK)が2.7%、上海医薬集団(2607/HK)が1.8%ずつ下落した。薬価引き下げの警戒感が続いている。
 香港系不動産セクターもさえない。長江実業集団(113/HK)が3.2%安、恒隆地産(101/HK)が2.6%安、恒基兆業地産(12/HK)が2.5%安、新世界発展(17/HK)が2.0%安で引けた。
 セメントや鉄鋼の素材セクターも売られる。安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.6%安、中国建材(3323/HK)が3.2%安、華潤水泥HD(1313/HK)が2.7%安、鞍鋼(347/HK)が3.1%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.6%安と値を下げた。
 本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.82%安の2528.73ポイントで前場の取引を終えた。時価総額上位の金融株が下げを主導する。エネルギー株、インフラ関連株、医薬品株、自動車株なども売られた。半面、不動産株、メディア株、ハイテク株の一角は物色されている。



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