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2019/03/25 13:25

香港前場:ハンセン1.8%安で反落、上海総合は1.4%下落 無料記事

 週明け25日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比517.43ポイント(1.78%)安の28595.93ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が234.70ポイント(2.04%)安の11282.78ポイントと4日続落した。半日の売買代金は599億8800万香港ドルとなっている(22日前場は571億9500万香港ドル)。
 欧米指標の下振れを嫌気。IHSマークイットが公表した欧州各国の3月・購買担当者指数(PMI)では、ドイツが約6年半ぶり、フランスが約4年ぶりの低水準を記録したことが分かった。そろって市場予想を下回り、景況判断の分かれ目となる50を割り込んでいる。また、米国の3月PMIも下振れし、約2年ぶりの低水準に落ち込んだ。世界景気の先行き不安が強まり、投資家にリスク回避スタンスが広がっている。また、香港で主要企業の2018年通期決算発表が佳境に入るなか、さえない業績を明らかにした銘柄群に売り圧力が高まった。
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち47が下落)。石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)は5.4%下落した。同社の業績に関しては、売上がやや拡大したものの、コスト増で減益に沈んでいる。そのほか、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が4.9%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が3.7%安、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.6%安と下落率上位に並んだ。
 業種別では、石油や石炭、非鉄など資源関連が安い。上記した中国神華能源のほか、エン州煤業(1171/HK)が3.4%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.6%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.2%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.5%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.1%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.8%ずつ下落した。新疆新キン鉱業の決算では、赤字が継続している。
 他の個別株動向でも、減益決算銘柄がさえない。中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)が4.6%安、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が2.5%安で引けた。
 半面、増益決算を公表した銘柄の一角は物色される。華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)が7.2%高、北京京客隆商業集団(814/HK)が4.0%高、深セン高速公路(深セン高速道路:548/HK)が1.7%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.37%安の3061.65ポイントで前場の取引を終えた。資源・素材株が安い。金融株、消費関連株、医薬品株、運輸株、インフラ関連株、自動車株、ハイテク株など幅広く売られた。


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