/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2018/12/04 13:32

香港前場:ハンセン0.3%安で3日ぶり反落、上海総合は0.04%上昇 無料記事

 4日前場の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比70.03ポイント(0.26%)安の27112.01ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が32.35ポイント(0.30%)安の10849.81ポイントとそろって3日ぶりに反落した。半日の売買代金は481億4400万香港ドルに縮小している(3日前場は767億1900万香港ドル)。
 戻り待ちの売り圧力が意識される流れ。3日の相場では、米中貿易戦争の一時休戦を材料に、ハンセン指数が急伸し約2カ月ぶりの高値水準を回復していた。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。米中関係の改善や、人民元相場の上昇(オフショア人民元は約1カ月ぶりの元高水準)などが追い風だ。
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が2.8%安、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.5%安、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.2%安と下げが目立った。
 業種別では、本土系不動産がさえない。上記した華潤置地のほか、雅居楽集団HD(3383/HK)と中国恒大集団(3333/HK)がそろって3.4%安、中国金茂HD(817/HK)が2.1%安、碧桂園HD(2007/HK)が1.4%安で引けた。
 建材セクターも安い。華潤水泥HD(1313/HK)が4.7%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.7%、中国建材(3323/HK)が2.7%ずつ値を下げた。北京で11月、主要な汚染物質のPM2.5(微小粒子状物質)濃度が前年同月比54%増と拡大するなか、工場稼働に対する規制緩和の動きが後退すると連想されている。
 半面、小売や家電(製造・販売)の消費セクターはしっかり。聯華超市(980/HK)が2.5%高、 百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が1.8%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が2.0%高、創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)が1.5%高、国美電器HD(493/HK)が1.4%高と上昇した。李克強首相は3日、南京市で開いた地方政府幹部との懇談会で、消費のグレードアップなど内需の拡大方針に言及している。
 本土マーケットは小幅ながら3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%高の2655.96ポイントで前場の取引を終えた。医薬株が高い。鉄鋼株、海運株、ゼネコン株などの一角も物色された。半面、自動車株、不動産株、セメント株などは売られている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース