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2019/03/26 18:36

香港前場:ハンセン0.1%高と小反発、上海総合は1.0%下落 無料記事

 26日前場の香港マーケットは小動き。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比40.95ポイント(0.14%)高の28564.30ポイントと反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は0.34ポイント(0.003%)安の11231.73ポイントと5日続落した。半日の売買代金は476億6000万香港ドルとなっている(25日前場は599億8800万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが先行。25日のハンセン指数は2.0%安と急反落しただけに、目先の値ごろ感が着目された。香港で主要企業の決算発表が佳境に入るなか、好業績銘柄が物色されたこともプラスだ。ただ、上値は重い。本土株安が嫌気され、香港の各指数は上げ幅を縮小させている(本土株指数は小幅安)。
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が3.7%高、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(サニー・オプティカル・テクノロジー:2382/HK)が2.4%高、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が2.0%高、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.8%高と上げが目立っている。申洲国際は25日、決算下振れで6.2%下落したものの、ブローカー各社による強気の投資判断を受けて買い戻しが入った。
 業種別では、食品・飲料が高い。康師傅HD(ティンイー:322/HK)が7.1%、統一企業中国HD(220/HK)が3.2%、中国旺旺HD(151/HK)が1.4%、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.3%ずつ値を上げた。即席麺・飲料大手の康師傅に関しては、通期35%増益に加え、特別配当の実施方針が材料視されている。
 そのほか、決算動向を手がかりにした値動きでは、中国ディーゼルエンジン大手のイ柴動力(ウェイチャイ・パワー:2338/HK)が1.8%高としっかり。同社の決算は27%増益となり、市場予想を上回った。
 半面、インターネット専業保険で中国最大手の衆安在線財産保険(6060/HK)は5.4%安と急落。予想以上の赤字額拡大を嫌気した。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.99%安の3012.90ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導する。不動産株、インフラ関連株、運輸株、医薬品株、自動車株なども売られた。半面、食品・飲料株、ハイテク株などは買われている。



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