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2019/02/08 13:26

香港前場:ハンセン0.5%安で反落、ブタ肉生産の万洲国際は3.0%下落 無料記事

 春節明け8日、香港マーケットは前場値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比135.98ポイント(0.49%)安の27854.23ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が112.70ポイント(1.02%)安の10923.72ポイント続落した。半日の売買代金は481億2100万香港ドルとなっている(半日立ち合いの4日は410億9900万香港ドル)。
 米中通商問題の不透明感を嫌気。米メディアは7日、「トランプ大統領と習近平国家主席は、追加関税の交渉期限(3月1日)までに会談する可能性は低い」と報じている。また、ホワイトハウスでトランプ氏は記者団からの質問に対し、「(会談実現の)可能性は低い」と述べた。欧州の景気減速懸念も逆風。欧州連合(EU)欧州委員会は7日、イタリアやドイツなど域内主要国の2019年実質経済成長率見通しを軒並み下方修正した。
 ハンセン指数の構成銘柄では、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.0%安、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.7%安、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が2.4%安と下げが目立った。
 業種別では、石油や石炭、天然ガスのエネルギー関連が安い。上記した中国海洋石油と中国神華能源のほか、エン州煤業(1171/HK)が3.8%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.8%、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が2.0%ずつ値を下げた。
 中国自動車セクターもさえない。北京汽車(1958/HK)が3.3%安、東風汽車集団(489/HK)が2.4%安、吉利汽車HD(175/HK)と比亜迪(BYD:1211/HK)がそろって2.0%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.7%安で引けた。
 半面、5世代(5G)ネットワーク関連銘柄は物色される。通信設備の京信通信系統HD(2342/HK)が6.2%高、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が3.8%高、光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(6869/HK)が1.9%高、通信基地局運営の中国鉄塔(チャイナ・タワー:788/HK)が3.1%高で引けた。中国鉄塔は、上場時に設定された大株主の売却制限(ロックアップ)期間が本日終了。前場の出来高は16億株を突破し、今年に入ってからの1日当たり平均出来高を大幅に超過している。同社株は安くスタートしたが、前引けにかけてプラスに転じた。
 一方、本土株市場は春節により休場。来週11日に取引再開する。


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