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2021/02/04 13:31

香港前場:ハンセン1.5%安で4日ぶり反落、上海総合1.0%下落 無料記事

 4日前場の香港マーケットは値下がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比425.04ポイント(1.45%)安の28882.42ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が186.96ポイント(1.60%)安の11464.88ポイントとそろって4日ぶりに反落している。「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数も3.96%安の9724.64ポイントと急反落。前日は7営業日ぶりに節目の10000ポイントを回復していた。半日の売買代金は1363億4200万香港ドルとなっている(3日の前場は1232億8100万香港ドル)。
 短期金利の上昇が不安視される流れ。午前に公表された人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)の翌日物は、4営業日ぶりに上昇した。春節(旧正月)の大型連休(11〜14日)を来週に控え、流動性のひっ迫懸念が再び高まっている。中国の経済対策に対する期待感などで指数はプラス圏に浮上する場面がみられたものの、上値は重く、前引けにかけて下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)と飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)がそろって6.0%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.4%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.6%安と下げが目立った。
 セクター別では、半導体や通信設備・工事のハイテク関連が安い。華虹半導体(1347/HK)が6.7%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.6%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.7%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.1%、中興通訊(ZTE:763/HK)が2.9%、中国通信服務(552/HK)が2.8%、京信通信系統HD(2342/HK)が1.7%ずつ下落した。米半導体大手の急落が逆風。クアルコムが公表した今年1〜3月期の売上高見通しに関し、一部のアナリストが失望したと伝わった。クアルコム株は4日の時間外取引で一時約7%下げている。
 非鉄やレアアースの銘柄群も急落。江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が7.8%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.2%安、金川集団国際資源(2362/HK)が5.8%安、中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が5.7%安、五鉱資源(1208/HK)が4.6%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が3.1%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.7%安で引けた。
 不動産セクターもさえない。雅居楽集団HD(3383/HK)が3.0%安、華潤置地(1109/HK)が2.9%安、合景泰富集団HD(1813/HK)と龍湖地産(960/HK)がそろって2.7%安、中国金茂HD(817/HK)が2.2%安と値を下げた。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.02%安の3481.45ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬品株、運輸株、インフラ関連株、素材株、自動車株、不動産株、証券株なども売られた。半面、食品飲料株は高い。銀行株、保険株も買われた。



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