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2020/12/15 16:40

中国大引:上海総合0.1%安で反落、銀行・保険株下げ主導 無料記事

 15日の中国本土マーケットは小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比1.89ポイント(0.06%)安の3367.23ポイントと反落した(上海A株指数は0.06%安の3529.53ポイント)。
 外部環境の不透明感が重し。欧州や米国では新型コロナウイルス感染再拡大に歯止めがかからず、複数の国や地域で行動規制が強化されている。外需の落ち込みが中国経済にも影を落とすと危惧された。また、中国企業の社債デフォルト(債務不履行)に対する警戒感も依然としてくすぶる状況。複数メディアが15日までに伝えたところによれば、一時は「中国のルイ・ヴィトン」と呼ばれたアパレル大手の山東如意科技集団有限公司が社債デフォルトに陥った。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。来年から始まる経済発展の「第14次5カ年計画(2021年〜25年)」を前にして、経済政策に対する期待感が強まっている。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 銀行・保険株が下げを主導。興業銀行(601166/SH)が2.2%安、中国平安保険(601318/SH)が1.6%安で引けた。不動産株も安い。上海世茂(600823/SH)が4.5%下落した。エネルギー株、インフラ関連株、公益株、ハイテク株の一角も売られている。
 半面、自動車や小売など消費関連株はしっかり。長城汽車(601633/SH)が2.9%高、中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.2%高で取引を終えた。上述した第14次5カ年計画の綱要では、内需の掘り起こしが主要テーマとなっている。医薬品株、素材株、海運株、防衛関連株も買われた。
 一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.11ポイント(0.05%)安の235.70ポイント、深センB株指数が5.76ポイント(0.55%)高の1048.85ポイントで終了した。




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