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2018/07/23 13:28

香港前場:ハンセン0.2%高で続伸、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 週明け23日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比41.74ポイント(0.15%)高の28266.22ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が56.55ポイント(0.53%)高の10739.19ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は422億3500万香港ドルとなっている(20日前場の売買代金は447億8800万香港ドル)。
 金融引き締めの警戒感が後退。中国人民銀行(中央銀行)と中国銀行保険監督管理委員会は20日、理財商品に対する規制の細則を発表した。デレバレッジの度合いが以前より緩和されるなか、株式や債券市場にとってポジティブな内容に落ち着いたとの見方が広がっている。人民元安の一服もプラス。人民銀行は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を元高方向に設定した。上海外国為替市場では、人民元相場が強含みに推移している。もっとも、上値は限定的。米中貿易摩擦の警戒感が再び強まったことを受けて、指数は安く推移する場面もみられた。
 業種別では、本土系の銀行・保険がしっかり。中信銀行(CITICバンク:998/HK)が2.5%高、招商銀行(3968/HK)が2.3%高、中国農業銀行(1288/HK)が2.2%高、中国太平保険HD(966/HK)が2.7%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.7%高、新華人寿保険(1336/HK)が1.3%高と値を上げた。中国政府系金融・保険グループの中国太平保険HDに関しては、中間期の120%増益予告も好感されている。
 このほか、増益見通しを報告した個別銘柄では、窒素系肥料メーカーの中海石油化学(チャイナ・ブルーケミカル:3983/HK)が4.5%高、石炭生産の中国中煤能源(1898/HK)が1.6%高と上昇した。
 半面、業績悪化見通しを明らかにした銘柄群はさえない。香港系不動産の太古A(スワイヤ・パシフィックA:19/HK)は3.6%下落した。同社は海洋サービス部門で減損損失を計上する方針を明らかにしている。そのほかコンテナ製造大手の勝獅貨櫃(シンガマス・コンテナ:716/HK)が3.4%安。中間業績の悪化を警告し、赤字に転落するとの見通しを明らかにした。証券ブローカーの海通証券(6837/HK)は1.4%安。同社が報告した6月中間期決算では、純利益が前年同期比で24.6%減少した。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.37%高の2839.83ポイントで前場の取引を終えた。銀行株と保険株が高い。空運株、ゼネコン株、不動産株の一角なども値上がりした。半面、医薬株は急落。証券株、消費関連株、自動車株なども売られた。



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