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2021/02/04 17:40

香港大引:ハンセン0.7%安で4日ぶり反落、科技指数は2.3%下落 無料記事

 4日の香港マーケットは値下がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比193.96ポイント(0.66%)安の29113.50ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が88.34ポイント(0.76%)安の11563.50ポイントとそろって4日ぶりに反落している。「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数も2.26%安の9897.37ポイントと急反落。前日は7営業日ぶりに節目の10000ポイントを回復していた。売買代金は2397億8500万香港ドルとなっている(3日は2210億4200万香港ドル)。
 短期金利の上昇が不安視される流れ。午前に公表された人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)の翌日物は、4営業日ぶりに上昇した。春節(旧正月)の大型連休(11〜14日)を来週に控え、流動性のひっ迫懸念が再び高まった。また、中国人民銀行(中央銀行)・貨幣政策委員の馬駿氏が「(株や不動産など)一部分野でバブルが生じつつある」と先ごろコメントしたことも、売り材料として蒸し返されている。中国の経済対策に対する期待感などで指数はプラス圏に浮上する場面がみられたものの、上昇の勢いは続かなかった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が4.8%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.3%安、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.6%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.2%安と下げが目立った。
 セクター別では、半導体や通信設備・工事のハイテク関連が安い。華虹半導体(1347/HK)が5.4%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.3%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が1.4%、中国通信服務(552/HK)が2.8%、中興通訊(ZTE:763/HK)が1.8%、京信通信系統HD(2342/HK)が1.7%ずつ下落した。米半導体大手の急落が逆風。クアルコムが公表した今年1〜3月期の売上高見通しに関し、一部のアナリストが失望したと伝わった。クアルコム株は4日の時間外取引で一時約7%下げている。
 中国の証券セクターも全面安。中信建投証券(CSCフィナンシャル:6066/HK)が4.2%、華泰証券(6886/HK)と中国銀河証券(6881/HK)がそろって4.0%、広発証券(1776/HK)が3.2%、中信証券(6030/HK)と海通証券(6837/HK)がそろって2.4%ずつ値を下げた。
 非鉄やレアアースの銘柄群も急落。江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が7.0%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.0%安、中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が5.7%安、五鉱資源(1208/HK)が4.6%安、金川集団国際資源(2362/HK)が3.9%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.3%安で引けた。
 不動産セクターもさえない。中国金茂HD(817/HK)が2.5%安、華潤置地(1109/HK)と龍湖地産(960/HK)がそろって2.4%安、世茂集団HD(813/HK)が1.1%安で取引を終えた。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.44%安の3501.86ポイントで取引を終了した。証券株が安い。不動産株、薬品株、運輸株、インフラ関連株、素材株、自動車株なども売られた。半面、銀行株は高い。食品飲料株、保険株、エネルギー株も買われた。



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