2021/05/03 17:38
香港大引:ハンセン1.3%安で続落、非鉄関連に売り
週明け3日の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比367.34ポイント(1.28%)安の28357.54ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が112.25ポイント(1.04%)安の10713.00ポイントとそろって続落した。売買代金は958億4600万香港ドルと低水準が続き、今年最低を記録している(4月30日は1258億3400万香港ドル)。
外部環境の不透明感が嫌気される流れ。インドやブラジルなど一部新興国では、新型コロナウイルス感染が再び深刻化している。世界経済の回復が遅れると懸念された。中国本土がメーデーの大型連休(1日〜5日)に入っていることも、積極的な売買を手控えさせる要因。中国・香港間の相互取引スキームを通じた売買は一時停止となり、本土マネーの流出入もストップしている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア最大手の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が3.9%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.5%安、金融大手グループのHSBC(5/HK)が3.2%安、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が2.6%安と下げが目立った。時価総額上位の本土系金融も軒並み下げている。
セクター別では、レアアース・非鉄が安い。金川集団国際資源(2362/HK)が14.8%、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が6.1%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.5%、中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が2.3%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.1%、江西銅業(358/HK)が1.6%ずつ下落した。
半面、海運セクターは物色される。中遠海運HD(1919/HK)が10.8%高、太平洋航運集団(2343/HK)が8.1%高、東方海外(オリエント・オーバーシーズ:316/HK)が3.7%高、海豊国際HD(SITCインターナショナル・ホールディングス:1308/HK)が1.2%高で取引を終えた。海運市況高が追い風。なかでも、国際的な海上運賃の指標となるバルチック海運指数(BDI)は先月からほぼ一本調子で上昇し、足元で2010年6月以来の高水準を切り上げている。
医薬・医療セクターの一角も高い。上海復星医薬集団(2196/HK)が19.6%、康哲薬業HD(867/HK)が4.2%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が3.8%、山東威高集団医用高分子製品(1066/HK)が3.7%、医渡科技(イードゥー・テック:2158/HK)が2.7%ずつ値を上げた。上海復星医薬に関しては、提携する独ビオンテックの新型コロナウイルス感染症ワクチンが7月までに中国本土で認可されると伝わったことが引き続き刺激材料。上場来高値を更新した。上海復星医薬は昨年、ビオンテックのワクチンを中国・香港・マカオで独占販売する権利を得ている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境の不透明感が嫌気される流れ。インドやブラジルなど一部新興国では、新型コロナウイルス感染が再び深刻化している。世界経済の回復が遅れると懸念された。中国本土がメーデーの大型連休(1日〜5日)に入っていることも、積極的な売買を手控えさせる要因。中国・香港間の相互取引スキームを通じた売買は一時停止となり、本土マネーの流出入もストップしている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア最大手の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が3.9%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.5%安、金融大手グループのHSBC(5/HK)が3.2%安、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が2.6%安と下げが目立った。時価総額上位の本土系金融も軒並み下げている。
セクター別では、レアアース・非鉄が安い。金川集団国際資源(2362/HK)が14.8%、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が6.1%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.5%、中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が2.3%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.1%、江西銅業(358/HK)が1.6%ずつ下落した。
半面、海運セクターは物色される。中遠海運HD(1919/HK)が10.8%高、太平洋航運集団(2343/HK)が8.1%高、東方海外(オリエント・オーバーシーズ:316/HK)が3.7%高、海豊国際HD(SITCインターナショナル・ホールディングス:1308/HK)が1.2%高で取引を終えた。海運市況高が追い風。なかでも、国際的な海上運賃の指標となるバルチック海運指数(BDI)は先月からほぼ一本調子で上昇し、足元で2010年6月以来の高水準を切り上げている。
医薬・医療セクターの一角も高い。上海復星医薬集団(2196/HK)が19.6%、康哲薬業HD(867/HK)が4.2%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が3.8%、山東威高集団医用高分子製品(1066/HK)が3.7%、医渡科技(イードゥー・テック:2158/HK)が2.7%ずつ値を上げた。上海復星医薬に関しては、提携する独ビオンテックの新型コロナウイルス感染症ワクチンが7月までに中国本土で認可されると伝わったことが引き続き刺激材料。上場来高値を更新した。上海復星医薬は昨年、ビオンテックのワクチンを中国・香港・マカオで独占販売する権利を得ている。
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