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2018/07/05 13:30

香港前場:ハンセン0.9%安で3日続落、上海総合は0.9%下落 無料記事

 5日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比246.59ポイント(0.87%)安の27995.08ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が184.37ポイント(1.72%)安の10528.27ポイントとそろって3日続落した。半日の売買代金は419億100万香港ドルとなっている(4日前場の売買代金は443億300万香港ドル)。
 米国と中国の追加関税応酬を警戒。米中は互いの輸入品に対する追加関税を6日(米時間)に同時発動するとみられるなか、模様眺めのスタンスが漂っている。また、本土大手行の配当落ちによる下げも逆風。ハンセン指数とH株指数に重複採用されている中国工商銀行(1398/HK)と中国銀行(3988/HK)はそれぞれ4.5%安(1株当たり0.2408人民元の配当)、5.4%安(1株当たり0.176人民元の配当)と急落し、ハンセン指数の下落寄与度は2銘柄で113.5ポイントに達した。ただ、権利落ち分を調整した場合は、工商銀株が0.5%高、中国銀株が0.1%高となる。ハンセン指数がこのところ急ピッチに下落し、約7カ月ぶりの安値を付けていたこともあり、自律反発狙いの買いで指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。
 業種別では、石油関連セクターが安い。業界大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.1%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.6%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.5%、油田掘削の中海油田服務(2883/HK)が1.7%ずつ値を下げた。WTI原油先物がこの日、時間外取引で下落していることを嫌気している。
 非鉄やセメント、鉄鋼など素材セクターもさえない。江西銅業(358/HK)が3.1%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.8%安、中国建材(3323/HK)が1.7%安、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が1.2%安、鞍鋼(347/HK)が2.7%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.6%安で引けた。
 半面、本土系不動産セクターはしっかり。首創置業(2868/HK)が2.2%高、中国金茂HD(817/HK)が1.9%高、碧桂園HD(2007/HK)が1.6%高と上昇した。首創置業や碧桂園などが公表した1〜6月期の営業動向では、不動産成約額がそれぞれ前の期よりも拡大している。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.88%安の2734.77ポイントで前場の取引を終えた。ITハイテク関連株が安い。エネルギー株、素材株、医薬株、自動車株、空運株、不動産株も売られた。半面、保険株や証券株、消費関連株の一角は物色されている。



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