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2020/11/04 13:27

香港前場:ハンセン0.03%安で3日ぶり反落、上海総合は0.03%上昇 無料記事

 4日前場の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比6.25ポイント(0.03%)安の24933.48ポイントと3日ぶりに反落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は19.49ポイント(0.19%)高の10090.90ポイントと3日続伸した。半日の売買代金は956億4100万香港ドルに拡大している(3日前場は712億4100万香港ドル)。
 市場活性化の期待感がやや後退する流れ。阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)傘下の金融サービス会社、マ蟻科技集団(アント・グループ:6688/HK、688688/SH)が3日夜、香港・上海の新規株式公開(IPO)延期を発表したことが嫌気された。これより先、中国証券監督管理委員会は2日、アリババやアントの幹部を呼び出し、監督上の「指導」を行ったことを明らかにしている。一部の現地メディアによれば、当局は足元でオンライン消費者金融サービスの監視を強化しており、今回の指導はこれに関係している可能性があるようだ。また、米大統領選の開票が進む中、結果を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因として意識されている。
 ただ、大きく売り込む動きはみられない。中国の景気指標改善や、政策に対する期待感などが支えとなっている。指数はプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、上記した中国Eコマース最大手のアリババが6.2%安、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が2.5%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.8%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の証券さえない。華泰証券(6886/HK)が2.4%、中信建投証券(CSCフィナンシャル:6066/HK)が2.2%、海通証券(6837/HK)が1.1%、中国銀河証券(6881/HK)が0.7%ずつ下落した。このほか、アントの引受業務を担った一社、投資銀行大手の中国国際金融(CICC:3908/HK)が6.8%安と急落している。
 半面、中国自動車セクターはしっかり。北京汽車(1958/HK)が4.8%、吉利汽車HD(175/HK)が4.1%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)と広州汽車集団(2238/HK)がそろって3.2%高、長城汽車(2333/HK)が0.7%高で引けた。
 一方、本土マーケットは小幅ながら3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.03%高の3272.06ポイントで前場の取引を終えた。自動車株が高い。銀行株、空運株、インフラ関連株なども買われた。半面、証券株は安い。不動産株、医薬品株、公益株、ハイテク株の一角も売られた。


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