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2018/07/09 13:22

香港前場:ハンセン1.5%高で続伸、上海総合は1.7%上昇 無料記事

 週明け9日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比424.47ポイント(1.50%)高の28740.09ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が209.37ポイント(1.97%)高の10831.99ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は535億4900万香港ドルにやや拡大している(6日前場の売買代金は448億5200万香港ドル)。
 投資家のリスク選好が強まる流れ。米雇用統計の結果を受けて、先週末の米株が続伸したことを好感している。6月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想以上に増え、米経済の力強さが確認された。また、米国と中国が6日、予想通り互いに追加関税を発動するなか、いったんの悪材料出尽くしが意識されている。
 ハンセン指数の構成銘柄は、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が4.9%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.6%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が4.4%高と上げが目立った。
 医薬セクターも軒並み高。広州白雲山医薬集団(874/HK)が9.3%、中国生物製薬(1177/HK)が4.4%、中国神威薬業集団(2877/HK)が3.8%、薬明生物技術(2269/HK)が3.7%、上海医薬集団(2607/HK)が3.2%、石薬集団(1093/HK)が3.0%、康哲薬業HD(867/HK)が2.1%ずつ値を上げた。
 他の個別株動向では、建設機械メーカー中国大手の中国龍工HD(3339/HK)が8.1%高と急反発。6日引け後、2018年6月中間期の業績予告を発表し、純利益が前年同期比で大幅に増加するとの見通しを示したことが材料視された。同業の中聯重科(1157/HK)も3.1%高と上昇。また、トラックメーカーの中国重汽(サイノトラック:3808/HK)が5.1%高、ディーゼルエンジン生産のイ柴動力(2338/HK)が4.6%高と買われている。
 そのほか、中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が本日上場し、公募価格比0.1%安で前場の取引を終えた(初値は同2.4%安)。議決権の異なる「種類株」発行企業としては、初の香港上場。各方面の注目を集めていたものの、現地メディアからは、公開価格の割高感、域内金利の上昇などが懸念材料として指摘された。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.65%高の2792.57ポイントで前場の取引を終えた。薬品株が高い。金融株や消費関連株、不動産株、自動車株、空運株、資源・素材株など幅広く上昇した。



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