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2021/05/25 13:32

香港前場:ハンセン1.3%高で反発、上海総合は1.6%上昇 無料記事

 25日前場の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比358.39ポイント(1.26%)高の28770.65ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が101.30ポイント(0.95%)高の10742.70ポイントとそろって反発した。半日の売買代金は852億5900万香港ドルとなっている(24日前場は667億6800万香港ドル)。
 米株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、中国の新型コロナウイルスワクチン接種進展、米長期金利の低下を手がかりに、主要株価指数がそろって上昇している。中国国家衛生健康委員会は24日、国内での新型コロナウイルスワクチン接種回数が23日時点で累計5億1085万8000回に達したと報告した。ペースは一段と加速している。人民元高進行もプラス。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を再び元高方向に設定した。上海外国為替市場でも元高が進み、2018年6月以来の水準で推移している。海外マネーの流入が期待される状況だ。香港の各指数は中盤から上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が5.7%高、スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が4.9%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が4.1%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の金融が高い。中信建投証券(CSCフィナンシャル:6066/HK)が6.1%、中信証券(6030/HK)と広発証券(1776/HK)がそろって3.9%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が5.8%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.2%、招商銀行(3968/HK)が2.6%、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.4%ずつ上昇した。
 マカオのカジノ銘柄もしっかり。美高梅中国HD(MGMチャイナ・ホールディングス:2282/HK)が2.2%高、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が1.7%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が1.6%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.2%高で前場取引を終えた。マカオ政府の最新データによると、4月の入境旅客数は前年同期の72倍に急拡大したという。
 半面、中国不動産セクターの一角はさえない。雅居楽集団HD(アジャイル・グループ・ホールディングス:3383/HK)が1.1%安、龍湖集団HD(960/HK)が0.9%安、広州富力地産(2777/HK)が0.6%安で引けた。中国で新築住宅価格の上昇に歯止めがかからない中、当局が規制を強化すると不安視されている。
 他の個別株動向では、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が10.4%安。上場来安値を更新している。同社が報告した1〜3月期決算は、赤字が継続した。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.60%高の3553.21ポイントで前場取引を終了した。金融株が相場をけん引する。消費関連株、医薬品株、ハイテク株、資源・素材株、インフラ関連株なども買われた。



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