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2018/07/16 16:29

中国大引:上海総合0.6%安で続落、深セン上場のZTEはストップ高 無料記事

 週明け16日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比17.14ポイント(0.61%)安の2814.04ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、17.96ポイント(0.61%)安の2947.06ポイントで取引を終えた。
 中国景気の先行きを不安視。取引時間中に公表された中国の第2四半期(4〜6月)GDP成長率と6月・各種経済指標は、総じて弱い内容だった。GDP成長率は6.7%となり、予想通り前四半期(6.8%)から減速。小売売上高は予想をやや上回ったものの、鉱工業生産額は大幅に下振れした。
 時価総額上位の金融株が下げを主導。中国建設銀行(601939/SH)が2.6%安、中国工商銀行(601398/SH)が2.4%安、中国平安保険(601318/SH)が1.4%安で引けた。不動産株もさえない。大手の保利地産(600048/SH)が2.4%下落した。非鉄や鉄鋼、セメントなど景気動向に敏感な素材関連株も安い。洛陽モリブデン集団(603993/SH)が2.0%、宝山鋼鉄(600019/SH)が1.7%、安徽海螺セメント(600585/SH)が3.0%ずつ値を下げた。自動車株や空運株、インフラ関連株なども売られている。
 半面、消費関連株はしっかり。大手小売グループの重慶百貨大楼(600729/SH)が5.4%高、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が1.0%高と上昇した。
 第5世代(5G)通信機器や光ケーブルなどネットワーク関連株も物色される。烽火通信科技(600498/SH)が3.1%高、超訊通信(603322/SH)が2.5%高、剣橋科技(603083/SH)が1.9%高、共進(603118/SH)が1.3%高と値を上げた。中国通信機器メーカーの中興通訊(ZTE:000063/SZ)に対し、米商務省が現地時間13日、自国企業からの部品調達を7年間禁じる制裁措置を正式に解除したことが刺激材料。ZTEの主力業務再開により、5G開発も進ちょくすると期待された。深セン市場では、ZTE株がストップ高している。
 一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が1.67ポイント(0.57%)安の290.94ポイント、深センB株指数が9.20ポイント(0.86%)安の1055.29ポイントで終了した。


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