2021/01/08 17:39
香港大引:ハンセン1.2%高で反発、吉利汽車19.6%上昇で最高値
8日の香港マーケットは値上がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比329.70ポイント(1.20%)高の27878.22ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も158.82ポイント(1.47%)高の10955.55ポイントとそろって反発した。ハンセン指数は約11カ月ぶりの高値水準を切り上げている。売買代金は2702億9200万香港ドルに拡大し、2018年3月末以来の大商いとなった(7日は2278億2300万香港ドル)。
米株高が追い風。昨夜の米株市場では、大型財政出動の実施見通しが強まり、主要3指数がそろって史上最高値を更新した。中国国内の環境も良好。第14次5カ年計画(2021〜25年)の初年度がスタートする中、経済支援策に対する期待感が高まっている。5カ年計画では、内需の拡大や科学技術の発展が主要なテーマだ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が19.6%高、米向け売上比率が大きい電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が4.8%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.1%高と上げが目立っている。それぞれ上場来高値を更新した。インターネット検索中国最大手の百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ)はスマート電気自動車(EV)の新会社を設立し、吉利親会社の既存工場を活用して製造に乗り出すもよう――などと報じられた。また、当局は先ごろ、農村部で自動車の買い替え需要を促す「汽車下郷」を再実施すると発表している。
セクター別では、酒造や食品飲料、スポーツ用品の消費関連が高い。華潤ビール(291/HK)が4.7%、青島ビール(168/HK)が4.1%、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が3.3%、統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)が9.1%、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が4.2%、李寧(リーニン:2331/HK)が3.3%ずつ上昇した(華潤ビールと青島ビールは最高値更新)。
非鉄やセメント、鉄鋼の素材セクターもしっかり。江西銅業(358/HK)が6.1%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.3%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.0%高、華潤水泥HD(1313/HK)が2.1%高、鞍鋼(347/HK)が4.3%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.1%高と値を上げた。
半面、通信キャリア3社はさえない。中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が4.2%安、中国電信(チャイナ・テレコム:728/HK)が3.5%安、中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が0.9%安とそろって続落している。ニューヨーク証券取引所が6日、中国通信3社の上場廃止手続きを再開すると表明したほか、MSCIなどは主要指数から3社を除外すると発表した。
一方、本土マーケットは7日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%安の3570.11ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。証券株や保険株、医薬品株、半導体株、インフラ関連株なども売られた。半面、自動車株の一角は高い。不動産株、銀行株、運輸株、エネルギー株、公益株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米株高が追い風。昨夜の米株市場では、大型財政出動の実施見通しが強まり、主要3指数がそろって史上最高値を更新した。中国国内の環境も良好。第14次5カ年計画(2021〜25年)の初年度がスタートする中、経済支援策に対する期待感が高まっている。5カ年計画では、内需の拡大や科学技術の発展が主要なテーマだ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が19.6%高、米向け売上比率が大きい電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が4.8%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.1%高と上げが目立っている。それぞれ上場来高値を更新した。インターネット検索中国最大手の百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ)はスマート電気自動車(EV)の新会社を設立し、吉利親会社の既存工場を活用して製造に乗り出すもよう――などと報じられた。また、当局は先ごろ、農村部で自動車の買い替え需要を促す「汽車下郷」を再実施すると発表している。
セクター別では、酒造や食品飲料、スポーツ用品の消費関連が高い。華潤ビール(291/HK)が4.7%、青島ビール(168/HK)が4.1%、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が3.3%、統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)が9.1%、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が4.2%、李寧(リーニン:2331/HK)が3.3%ずつ上昇した(華潤ビールと青島ビールは最高値更新)。
非鉄やセメント、鉄鋼の素材セクターもしっかり。江西銅業(358/HK)が6.1%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.3%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.0%高、華潤水泥HD(1313/HK)が2.1%高、鞍鋼(347/HK)が4.3%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.1%高と値を上げた。
半面、通信キャリア3社はさえない。中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が4.2%安、中国電信(チャイナ・テレコム:728/HK)が3.5%安、中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が0.9%安とそろって続落している。ニューヨーク証券取引所が6日、中国通信3社の上場廃止手続きを再開すると表明したほか、MSCIなどは主要指数から3社を除外すると発表した。
一方、本土マーケットは7日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%安の3570.11ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。証券株や保険株、医薬品株、半導体株、インフラ関連株なども売られた。半面、自動車株の一角は高い。不動産株、銀行株、運輸株、エネルギー株、公益株も買われた。
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