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2020/12/01 13:33

香港前場:ハンセン0.9%高で反発、上海総合は1.3%上昇 無料記事

 1日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比244.72ポイント(0.93%)高の26586.21ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が125.51ポイント(1.19%)高の10671.98ポイントとそろって反発した。半日の売買代金は874億7000万香港ドルとなっている(11月30日前場は842億8300万香港ドル)。
 中国景気の持ち直しが改めて意識される流れ。取引時間中に発表された11月の財新中国製造業PMI(民間集計)は54.9となり、低下予想(53.5)に反し前月(53.6)から上昇し、2010年11月以来、10年ぶりの高水準を記録した。前日には、同月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)が上振れし、景況判断の境目となる50を9カ月連続で上回ったことが明らかにされている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が4.0%高、本土最大手行の中国工商銀行(1398/HK)が3.9%高、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が3.1%高、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が3.0%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.7%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の金融が高い。上記した中国工商銀行と中国平安保険のほか、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が5.0%、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が3.3%、中国太平保険HD(966/HK)が5.3%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.6%ずつ上昇した。
 空運・海運セクターもしっかり。中国国際航空(753/HK)が3.8%高、中国南方航空(1055/HK)が3.4%高、中国東方航空(670/HK)が2.6%高、国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が2.2%高、太平洋航運集団(2343/HK)が3.2%高、中遠海運HD(1919/HK)が3.0%高、東方海外(オリエント・オーバーシーズ:316/HK)が1.4%高で引けた。
 石炭や天然ガスのエネルギーセクターも物色される。エン州煤業(1171/HK)が4.1%高、中国中煤能源(1898/HK)が1.8%高、中国神華能源(1088/HK)が1.5%高、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が3.1%高、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が1.6%高で前場取引を終えた。
 半面、決算報告した銘柄群の一角はさえない。バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が10.8%安と急落した。1〜9月期の18%減益が嫌気されている。インターナショナル・スクール運営の中国楓葉教育集団(チャイナ・メイプル・リーフ・エデュケーショナル・システム:1317/HK)は1.3%安。通期の2割減益を報告した。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.31%高の3436.04ポイントで前場の取引を終えた。金融株が相場をけん引する。医薬品株、消費関連株、ハイテク株、空運株、自動車株、不動産株、素材株なども買われた。


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