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2020/11/16 13:18

香港前場:ハンセン0.4%高で4日ぶり反発、上海総合は1.0%上昇 無料記事

 16日前場の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比106.55ポイント(0.41%)高の26263.41ポイントと4日ぶりに反発した。一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は8.23ポイント(0.08%)安の10537.04ポイントと小幅続落。半日の売買代金は825億4300万香港ドルで、前営業日とほぼ同水準だった(13日前場は830億2300万香港ドル)。
 前週末の米株高の流れを継ぎ、朝方から買い戻しが先行する流れ。寄り付き後に発表された中国の10月経済指標で、鉱工業生産、固定資産投資が市場予想を上回ったことも相場を下支えた。ただ、米中対立激化への警戒感から積極的に上値を買い進む動きも見られない。ハンセン指数はプラス圏でもみ合いを続けた。本土株指数は高寄り後にマイナス圏に沈んでいる。
 米ニュースサイトのアクシオスは15日、米政府高官の話として、トランプ米大統領が中国に対する追加の制裁措置を計画しているもようと報じた。残り数週間となった在任中に、より強硬な措置の実施を計画しているという。トランプ大統領は先週12日、米国の投資家が中国人民解放軍と関連のある企業に投資することを禁ずる大統領令に署名している(発効は2021年1月11日付)。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、カジノ銘柄の上昇が目立った。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.7%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.3%高で引けている。半面、中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が4.9%続落。同社は米当局によって、中国軍と関連のある企業に名指しされている。阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)の2大ハイテク株も売られた。
 他の個別株動向では、ハンセン指数への新規採用が決まった百威亜太HD(バドワイザー・ブルーイング・カンパニーAPAC:1876/HK)、安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)がともに6.5%高、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.9%高と大きく上昇した。本土株指数への採用銘柄では、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が3.6%高、翰森製薬集団(ハンソー・ファーマシューティカル・グループ:3692/HK)が2.2%高で引けた。なお、構成銘柄の入れ替えは12月7日付で発効する。
 一方、本土マーケットは5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.97%高の3342.23ポイントで前場の取引を終えた。非鉄金属株、港湾株、石油株、石炭株、セメント株などが買われた。半面、自動車株、家電株などの一角が安い。


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