2021/01/20 13:50
香港前場:ハンセン0.3%高で5日続伸、上海総合は0.01%下落
20日前場の香港マーケットは値上がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比76.58ポイント(0.26%)高の29718.86ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が87.82ポイント(0.75%)高の11822.15ポイントとそろって5日続伸した(ハンセン指数は約1年8カ月ぶりの高値)。「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数は3.0%高。指数算出以来の高値を連日で更新した。半日の売買代金は1588億8000万香港ドルとなっている(19日の前場は1619億9900万香港ドル)。
本土マネーの流入加速が引き続き材料視される流れ。香港市場では19日、相互取引スキームを通じた本土投資家の香港株買い越し額が266億香港ドル(約3565億円)に達し、前日に記録した過去最多を再び更新した。中国の経済政策にも期待感。発展改革委員会の報道官は19日、「政策の急転換」はしないと説明したうえで、自動車購入制限の段階的な撤廃、家電の買い替え支援、賃貸住宅市場の整備などの消費刺激策を継続するとコメントした。
ただ、上値は重い。指数はこのところの上昇ピッチが速いこともあり、売り圧力が意識されている。ハンセン指数は取引時間中に1.2%高の29984.12ポイントまで上昇したものの、節目の30000ポイントを前に、やや失速した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が6.4%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が5.8%高、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が4.6%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.5%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.9%高と上げが目立った(美団と吉利汽車は最高値更新)。
吉利汽車に関しては、親会社が19日、自動運転技術などスマートカー分野でインターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)と戦略提携関係を結んだと発表したことも刺激。テンセント株は2.6%高と反発し、最高値を更新した。
セクター別では、自動車や家電が高い。上記した吉利汽車のほか、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.5%、東風汽車集団(489/HK)が2.7%、広州汽車集団(2238/HK)が1.8%、長城汽車(2333/HK)が1.7%、海信家電集団(921/HK)が5.0%、創維集団(スカイワース・グループ:751/HK)が1.6%、TCL電子HD(1070/HK)が1.5%ずつ上昇した(海信家電集団は最高値更新)。
不動産管理サービス銘柄の一角もしっかり。融創服務HD(1516/HK)が4.0%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が1.6%高、雅居楽雅生活服務(3319/HK)が1.4%高で引けた(融創服務と碧桂園服務は最高値更新)。
風力や太陽光などエコ発電関連も物色される。龍源電力集団(916/HK)が12.2%高、中国高速伝動設備集団(658/HK)が8.7%高、中国大唐集団新能源(1798/HK)が8.6%高、新疆金風科技(2208/HK)が7.3%高、信義光能HD(968/HK)が2.5%高と値を上げた(龍源電力集団は最高値更新)。中国は2060年までに、二酸化炭素(CO2)排出量と除去量を差し引きゼロにする「カーボンニュートラル」を実現するとの国家目標を掲げている。
半面、金融セクターの一角はさえない。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.1%安、中銀香港(2388/HK)が1.4%安、中国建設銀行(939/HK)が1.3%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.6%安、AIAグループ(1299/HK)が3.2%安、中国平安保険(2318/HK)が1.6%安と値を下げた。
一方、本土マーケットは小動き。主要指標の上海総合指数は、前日比0.01%高の3566.67ポイントで前場の取引を終了した。医薬品株が高い。自動車株、食品飲料株、ハイテク株、素材株、証券株なども買われた。半面、不動産株は安い。銀行・保険株、公益株、空運株、エネルギー株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
本土マネーの流入加速が引き続き材料視される流れ。香港市場では19日、相互取引スキームを通じた本土投資家の香港株買い越し額が266億香港ドル(約3565億円)に達し、前日に記録した過去最多を再び更新した。中国の経済政策にも期待感。発展改革委員会の報道官は19日、「政策の急転換」はしないと説明したうえで、自動車購入制限の段階的な撤廃、家電の買い替え支援、賃貸住宅市場の整備などの消費刺激策を継続するとコメントした。
ただ、上値は重い。指数はこのところの上昇ピッチが速いこともあり、売り圧力が意識されている。ハンセン指数は取引時間中に1.2%高の29984.12ポイントまで上昇したものの、節目の30000ポイントを前に、やや失速した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が6.4%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が5.8%高、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が4.6%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.5%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.9%高と上げが目立った(美団と吉利汽車は最高値更新)。
吉利汽車に関しては、親会社が19日、自動運転技術などスマートカー分野でインターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)と戦略提携関係を結んだと発表したことも刺激。テンセント株は2.6%高と反発し、最高値を更新した。
セクター別では、自動車や家電が高い。上記した吉利汽車のほか、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.5%、東風汽車集団(489/HK)が2.7%、広州汽車集団(2238/HK)が1.8%、長城汽車(2333/HK)が1.7%、海信家電集団(921/HK)が5.0%、創維集団(スカイワース・グループ:751/HK)が1.6%、TCL電子HD(1070/HK)が1.5%ずつ上昇した(海信家電集団は最高値更新)。
不動産管理サービス銘柄の一角もしっかり。融創服務HD(1516/HK)が4.0%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が1.6%高、雅居楽雅生活服務(3319/HK)が1.4%高で引けた(融創服務と碧桂園服務は最高値更新)。
風力や太陽光などエコ発電関連も物色される。龍源電力集団(916/HK)が12.2%高、中国高速伝動設備集団(658/HK)が8.7%高、中国大唐集団新能源(1798/HK)が8.6%高、新疆金風科技(2208/HK)が7.3%高、信義光能HD(968/HK)が2.5%高と値を上げた(龍源電力集団は最高値更新)。中国は2060年までに、二酸化炭素(CO2)排出量と除去量を差し引きゼロにする「カーボンニュートラル」を実現するとの国家目標を掲げている。
半面、金融セクターの一角はさえない。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.1%安、中銀香港(2388/HK)が1.4%安、中国建設銀行(939/HK)が1.3%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.6%安、AIAグループ(1299/HK)が3.2%安、中国平安保険(2318/HK)が1.6%安と値を下げた。
一方、本土マーケットは小動き。主要指標の上海総合指数は、前日比0.01%高の3566.67ポイントで前場の取引を終了した。医薬品株が高い。自動車株、食品飲料株、ハイテク株、素材株、証券株なども買われた。半面、不動産株は安い。銀行・保険株、公益株、空運株、エネルギー株も売られた。
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