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2021/02/11 13:37

香港大引:ハンセン0.5%高で5日続伸、美団が連日で最高値 無料記事

 短縮取引となった11日の香港マーケットは小幅に値上がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比134.85ポイント(0.45%)高の30173.57ポイントと5日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が70.24ポイント(0.59%)高の11880.49ポイントと3日続伸した。終値でハンセン指数は約2年8カ月ぶりの高値水準を回復している。「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数も1.9%高の10411.20ポイントと続伸。指数算出以来の高値を塗り替えた。半日立ち合いの売買代金は920億8700万香港ドルとなっている(10日は1759億8200万香港ドル)。
 経済正常化の期待が高まる流れ。香港食物衛生局の陳肇始(ソフィア・チャン)局長は10日の記者会見で、外食店での夜間飲食禁止など一部の新型コロナウイルス対策について、18日付で緩和することを検討していると述べた。新型コロナの新規感染者数は、中国本土や香港のほか、米国や欧州の一部地域などで縮小しつつある。大型連休前の買い手控えで指数は安く始まったものの、終盤に入りプラスに転じた。春節(旧正月)により、本日の香港市場は半日商いとなり、あす(12日)から15日まで休場となる(本土市場は本日から17日までが休場)。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.4%高、不動産デベロッパー香港大手の長江実業集団(CKアセット・ホールディングス:1113/HK)が2.3%高、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が2.2%高と上げが目立った。美団は連日で上場来高値を更新している。そのほか、時価総額上位の本土銀行株も買われた。
 セクター別では、非鉄(レアアース)の一角が高い。新疆新キン鉱業(3833/HK)が10.0%、金川集団国際資源(2362/HK)が5.6%、五鉱資源(1208/HK)が5.0%、中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が2.7%、江西銅業(358/HK)が1.3%ずつ上昇した。商品相場の先高観が続いている。
 香港に拠点を置く銘柄群の一角もしっかり。化粧品販売店チェーンの莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が13.4%高、不動産デベロッパー大手の新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ:16/HK)が1.5%高、外食チェーン大手の大家楽集団(カフェ・ド・コラル:341/HK)が1.4%高、都市ガス大手の香港中華煤気(ホンコン・チャイナガス:3/HK)が0.7%高で引けた。
 他の個別株動向では、取引再開したバイオ医薬品ベンチャーの康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が2.2%高。連日で最高値を切り上げている。同社は10日引け後、自社が開発した新型コロナウイルス感染症ワクチン「Ad5-nCoV」について、メキシコ当局が9日付で緊急使用を認めたと報告した。
 半面、自動車セクターの一角はさえない。東風汽車集団(489/HK)が1.6%、長城汽車(2333/HK)が0.9%、比亜迪(BYD:1211/HK)が0.8%、吉利汽車HD(175/HK)が0.3%ずつ下落した。


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