2021/05/17 13:38
香港前場:ハンセン0.4%高で続伸、上海総合は1.0%上昇
週明け17日前場の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比109.52ポイント(0.39%)高の28137.09ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が74.78ポイント(0.72%)高の10479.73ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は833億2100万香港ドルとなっている(14日前場は818億6000万香港ドル)。
米株高を好感した買いが先行する流れ。先週末の米株市場は、米長期金利が低下する中、ハイテクなど高PERのグロース(成長)株が主導し、主要株価指数がそろって続伸した。中国指標の下振れで、国内金利上昇の懸念も後退。取引時間中に公表された4月の中国経済統計では、小売売上高や鉱工業生産などが前月実績から予想以上に低下している。経済回復ペースの鈍化はマイナスとなるものの、インフレ高進の警戒感はやや薄らいだ。ただ、全体として上値は重い。シンガポールや台湾、日本などアジア各国で新型コロナウイルス感染が再拡大していることを不安視している。香港当局は14日、シンガポールとの間で26日開始予定の「トラベルバブル」スキームについて、「シンガポール当局者から予定通り開始できない可能性があるとする連絡を受けた」と発表した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.2%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.4%高、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)と乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)がそろって2.8%高と上げが目立った。
ITやハイテクなど「ニューエコノミー」関連銘柄で構成されるハンセン科技指数は1.5%高と反発。主要な構成銘柄では、上記した美団のほか、中国インターネット検索最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)が4.9%高、インターネットサービス中国大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.7%高などと値を上げている。
石炭や石油などエネルギー関連セクターも高い。エン州煤業(1171/HK)が3.4%、中国中煤能源(1898/HK)が3.1%、中国神華能源(1088/HK)が2.6%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.0%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.6%、中海油田服務(2883/HK)が3.9%ずつ上昇している。石炭各社が報告した4月の月次統計では、中煤能源と神華能源の販売量がそれぞれ前年同月比で4割増加した。
非鉄セクターもしっかり。新疆新キン鉱業(3833/HK)が6.0%高、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が5.7%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.1%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.7%高、江西銅業(358/HK)が2.1%高で引けた。
海運セクターも物色される。中遠海運HD(1919/HK)が7.6%高、海豊国際HD(SITCインターナショナル・ホールディングス:1308/HK)が4.1%高、東方海外(オリエント・オーバーシーズ:316/HK)が3.7%高、太平洋航運集団(2343/HK)が3.0%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が1.4%高で前場取引を終えた。
本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.02%高の3526.09ポイントで取引を終了した。自動車や食品飲料など消費関連株が高い。ハイテク株、医薬品株、資源・素材株、海運株なども買われた。半面、保険株は安い。証券株、不動産株の一角も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米株高を好感した買いが先行する流れ。先週末の米株市場は、米長期金利が低下する中、ハイテクなど高PERのグロース(成長)株が主導し、主要株価指数がそろって続伸した。中国指標の下振れで、国内金利上昇の懸念も後退。取引時間中に公表された4月の中国経済統計では、小売売上高や鉱工業生産などが前月実績から予想以上に低下している。経済回復ペースの鈍化はマイナスとなるものの、インフレ高進の警戒感はやや薄らいだ。ただ、全体として上値は重い。シンガポールや台湾、日本などアジア各国で新型コロナウイルス感染が再拡大していることを不安視している。香港当局は14日、シンガポールとの間で26日開始予定の「トラベルバブル」スキームについて、「シンガポール当局者から予定通り開始できない可能性があるとする連絡を受けた」と発表した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.2%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.4%高、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)と乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)がそろって2.8%高と上げが目立った。
ITやハイテクなど「ニューエコノミー」関連銘柄で構成されるハンセン科技指数は1.5%高と反発。主要な構成銘柄では、上記した美団のほか、中国インターネット検索最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)が4.9%高、インターネットサービス中国大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.7%高などと値を上げている。
石炭や石油などエネルギー関連セクターも高い。エン州煤業(1171/HK)が3.4%、中国中煤能源(1898/HK)が3.1%、中国神華能源(1088/HK)が2.6%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.0%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.6%、中海油田服務(2883/HK)が3.9%ずつ上昇している。石炭各社が報告した4月の月次統計では、中煤能源と神華能源の販売量がそれぞれ前年同月比で4割増加した。
非鉄セクターもしっかり。新疆新キン鉱業(3833/HK)が6.0%高、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が5.7%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.1%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.7%高、江西銅業(358/HK)が2.1%高で引けた。
海運セクターも物色される。中遠海運HD(1919/HK)が7.6%高、海豊国際HD(SITCインターナショナル・ホールディングス:1308/HK)が4.1%高、東方海外(オリエント・オーバーシーズ:316/HK)が3.7%高、太平洋航運集団(2343/HK)が3.0%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が1.4%高で前場取引を終えた。
本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.02%高の3526.09ポイントで取引を終了した。自動車や食品飲料など消費関連株が高い。ハイテク株、医薬品株、資源・素材株、海運株なども買われた。半面、保険株は安い。証券株、不動産株の一角も売られた。
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