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2020/11/05 13:24

香港前場:ハンセン急反発で2.7%高、上海総合0.9%上昇 無料記事

 5日前場の香港マーケットは大幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比676.19ポイント(2.72%)高の25562.33ポイントと急反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が306.40ポイント(3.03%)高の10405.56ポイントと4日続伸した(ハンセン指数は約3カ月半ぶりの高値水準)。半日の売買代金は963億3000万香港ドルとなっている(4日前場は956億4100万香港ドル)。
 米株高を好感した買いが先行する流れ。企業増税や規制強化の警戒感が和らぐ中、昨夜の米株市場ではハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.9%高と大幅に3日続伸した(NYダウは1.3%高)。香港市場でもハイテク関連株の追い風となっている。また、米大統領選でバイデン氏が優勢と伝わり、同氏の政策スタンスで、米中通商対立が緩和されるとの思惑も高まった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち49が上昇)。香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス:1/HK)が8.8%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が8.6%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.9%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が6.7%高と値上がり率上位に並んだ。長江和記実業に関しては、欧州の通信基地局資産を売却することで基本合意に達したことも材料視されている。
 ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数は4.8%高と4日続伸した。史上最高値を更新している。組み入れ銘柄では、上記した舜宇光学科技のほか、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が5.7%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が5.1%高など。中国Eコマース最大手のアリババ株は昨日、傘下の金融サービス会社、マ蟻科技集団(アント・グループ)が上場延期したことを嫌気し7.5%安と急落していた。なお、アリババは本日引け後、第2四半期決算の発表を予定している。
 半導体や通信設備・工事の銘柄群もしっかり。華虹半導体(1347/HK)が11.3%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.1%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.0%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が11.0%高、京信通信系統HD(2342/HK)が3.6%高で引けた。
 医薬品セクターも物色される。百済神州(6160/HK)が4.7%高、薬明生物技術(2269/HK)が4.3%高、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が3.6%高、石薬集団(1093/HK)が2.8%高、中国生物製薬(1177/HK)が2.6%高で取引を終えた。
 一方、本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.88%高の3306.19ポイントで前場の取引を終えた。自動車株が高い。消費関連株、ハイテク株、海運株、不動産株、素材株、公益株、銀行・証券株なども買われた。



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