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2021/05/21 13:27

香港前場:ハンセン0.2%安で続落、上海総合は0.5%下落 無料記事

 21日前場の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比58.40ポイント(0.21%)安の28391.89ポイントと続落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は45.09ポイント(0.42%)高の10687.89ポイントと反発した。半日の売買代金は860億300万香港ドルとなっている(20日前場は992億5700万香港ドル)。
 マーケットの先行きに不透明感が広がる流れ。決算報告後の主力銘柄急落、反発スタートした本土株のマイナス転換などが嫌気された。投資家の慎重スタンスがやや強まっている。もっとも、下値は限定的。米労働市場の安定や、米長期債利回りの低下など外部環境の改善が支えだ。ハンセン指数は朝方、小高く推移している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.9%安。同社が昨日引け後に報告した1〜3月期決算は、売上高が市場予想を上回ったものの、特殊要因を除いた調整後純利益が予想をやや下振れた。ほか、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(ロンフォー・グループ・ホールディングス:960/HK)とインフラ投資会社の長江基建集団(長江インフラ:1038/HK)がそろって1.3%安、域内大手行の中銀香港(2388/HK)が1.1%安と下げが目立っている。
 セクター別では、消費関連の一角が安い。百貨店チェーン中国大手の百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が3.8%、外食チェーンの九毛九国際HD(ジウマオジウ・インターナショナル・ホールディングス:9922/HK)が2.3%、化粧品販売店チェーンの莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が2.2%、化粧品製造販売の卓悦HD(ボンジュール・ホールディングス:653/HK)が1.9%、香港SOGO運営会社の利福国際集団(1212/HK)が1.6%ずつ下落した。パークソンが発表した1〜3月期決算は黒字に転換したものの、好感する買いは限定されている。
 自動車関連セクターの一角もさえない。メーカーの長城汽車(2333/HK)が3.0%安、中国重汽(サイノトラック:3808/HK)が2.1%安、広州汽車集団(2238/HK)が1.2%安、小型モーター世界大手の徳昌電機HD(ジョンソン・エレクトリック・ホールディングス:179/HK)が1.2%安で引けた。
 半面、医薬品セクターは物色される。中国神威薬業集団(2877/HK)が6.1%高、百済神州(ベイジーン:6160/HK)と康哲薬業HD(チャイナ・メディカル・システム・ホールディングス:867/HK)がそろって4.6%高、上海復星医薬集団(2196/HK)が3.3%高、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が2.0%高、四環医薬HD集団(460/HK)が1.7%高で前場取引を終えた。
 鉄鋼・非鉄セクターも高い。重慶鋼鉄(1053/HK)が11.6%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)と鞍鋼(347/HK)がそろって3.5%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.2%、江西銅業(358/HK)が1.6%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.2%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.45%安の3491.04ポイントで前場取引を終了した。金融株が下げを主導する。消費関連株、ハイテク株、医薬品株、不動産株、防衛関連株なども売られた。半面、資源・素材株は高い。海運株、公益株、メディア関連株も買われた。



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