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2020/11/03 13:20

香港前場:ハンセン2.0%高で続伸、上海総合は1.1%上昇 無料記事

 3日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比478.43ポイント(1.96%)高の24938.44ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が148.54ポイント(1.49%)高の10085.10ポイントとそろって続伸した(ハンセン指数は2カ月ぶりの高値水準)。半日の売買代金は712億4100万香港ドルとなっている(2日前場は607億1800万香港ドル)。
 内外の景気指標改善が追い風。10月の中国製造業PMIが上振れたことに続き、米国でも同月の製造業総合景況感指数(PMI)が予想以上に前月から上向いた。原油や非鉄の市況高もプラス。昨夜のWTI原油先物は2.8%高と4日ぶりに反発し、ロンドン金属取引所(LME)では、銅やアルミなど主要商品が軒並み上昇した。また、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)傘下の金融サービス会社、マ蟻科技集団(アント・グループ:6688/HK、688688/SH)の香港上場を今週5日に控え、市場活性化の期待も高まっている。中国・香港間の相互取引スキームを通じた売買では、本土からの資金流入が加速する状況だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が8.9%高、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が5.8%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)と生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)がそろって4.9%高と上げが目立った。
 セクター別では、石油生産・化工や掘削、天然ガスなどエネルギー関連が高い。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.3%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.2%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.3%、中海油田服務(2883/HK)が3.9%、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が4.4%ずつ上昇した。
 非鉄セクターもしっかり。洛陽モリブデン集団(3993/HK)と新疆新キン鉱業(3833/HK)がそろって4.3%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.1%高、江西銅業(358/HK)が2.6%高で引けた。
 半導体や通信設備・工事などハイテク関連も物色される。華虹半導体(1347/HK)が12.3%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が9.0%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.0%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が5.8%高、京信通信系統HD(2342/HK)が3.3%高、中国通信服務(552/HK)が2.5%高で取引を終えた。先週閉幕した中国共産党の重要会議、第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)で策定された第14次5カ年計画(2021〜25年)では、先端技術の内製化を進める方針などが明示されている。
 本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.13%高の3261.71ポイントで前場の取引を終えた。金融株が相場をけん引する。素材株、ハイテク株、不動産株、公益株、運輸株、防衛関連株、エネルギー株、医薬品株、食品飲料株なども買われた。


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