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2020/11/10 13:24

香港前場:ハンセン0.7%高で4日続伸、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 10日前場の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比186.41ポイント(0.72%)高の26202.58ポイントと4日続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は56.43ポイント(0.53%)安の10576.64ポイントと7日ぶりに反落した。半日の売買代金は1244億7600万香港ドルに膨らんでいる(9日前場は957億4600万香港ドル)。
 新型コロナウイルスワクチンの開発進展が支え。米ファイザーは9日、独製薬会社のバイオNテックと共同開発しているワクチンに関し、数万人が参加した最終臨床試験(治験)で9割以上の被験者に感染抑制効果がみられたと発表した。安全性の確認を経て、早ければ11月3週にも米食品医薬品局(FDA)にワクチンの緊急使用許可を申請する見通しとなっている。経済活動が正常化に向かうとの見方が広がった。ただ、全体としては上値が重い。寄り付き直後に10月の中国物価統計が公表され、企業活動の目安となる生産者物価指数(PPI)がマイナス2.1%となり、予想以上に低下したことがネガティブ材料だ。指数は前引けにかけて上げ幅を縮小させた(本土株指数はマイナス)。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が12.5%高、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(ワーフ・リアル・エステート・インベストメント:1997/HK)が10.5%高、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が8.7%高と上げが目立った。
 セクター別では、旅行関連が高い。中国3大エアラインの中国国際航空(753/HK)が12.8%、中国東方航空(670/HK)が8.5%、中国南方航空(1055/HK)が6.1%、香港フラッグキャリアの国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が11.6%、空港運営・管理の北京首都国際機場(北京首都空港:694/HK)が12.7%、航空情報システム大手の中国民航信息網絡(トラベルスカイ・テクノロジー:696/HK)が15.5%、旅行予約サイト運営の同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が5.1%、中国政府系旅行会社の香港中旅国際投資(チャイナ・トラベル:308/HK)が3.8%、「ペニンシュラ」ホテルチェーンの香港上海大酒店(香港上海ホテル:45/HK)が9.5%ずつ上昇した。旅行業界はコロナ禍の影響が大きかったため、ワクチン普及は業績回復の特効薬になると期待されている。
 マカオのカジノ関連もしっかり。永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が10.1%高、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が9.8%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が6.9%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.8%高で引けた。
 他の個別株動向では、上海復星医薬集団(2196/HK)が13.9%高と急伸。同社は今年3月、上述したバイオNテックと提携し、中国・香港・マカオでコロナワクチンを独占販売する権利を取得している。
 半面、ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連はさえない。ハンセン科技指数は4.7%安と急反落した(前日は最高値を更新)。組み入れウエート上位の銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.3%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.4%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が7.7%安で取引を終えている。それぞれ今年に入り、新型コロナ流行の中にあっても「在宅消費」の拡大に支えられ業績を伸ばしていた。
 一方、本土マーケットは小幅に続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.12%高の3377.64ポイントで前場の取引を終えた。食品飲料株が高い。空運株、レジャー関連株、素材株、エネルギー株、銀行・保険株、不動産株なども買われた。半面、自動車株は安い。証券株、半導体株、防衛関連株も売られた。



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