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2021/05/13 17:41

香港大引:ハンセン1.8%安で反落、科技指数は3.3%下落 無料記事

 13日の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比512.37ポイント(1.81%)安の27718.67ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が216.58ポイント(2.05%)安の10339.99ポイントとそろって反落した。売買代金は1635億7900万香港ドルとなっている(12日は1609億900万香港ドル)
 内外の不安材料で売られる流れ。中国人民銀行(中央銀行)が12日に発表した今年4月の金融統計では、国内金融機関の新規融資が予想以上に前月実績から縮小し、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸び率も予想を大幅に下回っている。「金融当局は新型コロナウイルス禍の対策で実施した緩和措置を縮小しつつある」との見方が広がった。また、米国ではインフレ高進の懸念が強まり、米長期金利が急上昇。金利高による割高感を意識し、ハイテクなど高PERのグロース(成長)株が急落している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が9.5%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.1%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.7%安と下げが目立った。
 ITやハイテクなど「ニューエコノミー」関連銘柄で構成されるハンセン科技指数は3.3%安。昨年11月以来の安値水準に落ち込んだ。主要な構成銘柄では、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が6.4%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.2%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.1%安と値を下げている。アリババは本日、1〜3月期決算を報告する予定だ。
 非鉄・鉄鋼セクターも安い。新疆新キン鉱業(3833/HK)が10.9%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が8.4%、江西銅業(358/HK)が8.1%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が7.8%、重慶鋼鉄(1053/HK)が9.2%、鞍鋼(347/HK)が7.6%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が7.4%ずつ下落した。この日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、アルミや銅、鉄筋など主要商品の先物価格が軒並み下げている。
 自動車セクターもさえない。上記した吉利汽車のほか、中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が7.5%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.2%安、長城汽車(2333/HK)が4.2%安、広州汽車集団(2238/HK)が2.1%安で取引を終えた。恒大新能源汽車に関しては、親会社の中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ:3333/HK)が保有株を一部売却すると発表したことも嫌気されている。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.96%安の3429.54ポイントで取引を終了した。非鉄や鉄鋼など素材株が安い。消費関連株、エネルギー株、公益株、運輸株、金融株、インフラ関連株なども売られた。半面、医薬品株は高い。半導体株、不動産株も買われた。




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