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2021/05/18 13:32

香港前場:ハンセン1.3%高で3日続伸、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 18日前場の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比351.11ポイント(1.25%)高の28545.20ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が128.21ポイント(1.22%)高の10632.05ポイントとそろって3日続伸した。半日の売買代金は720億5500万香港ドルとなっている(17日前場は833億2100万香港ドル)。
 投資家のリスク選好スタンスが続く。新型コロナウイルスのワクチン接種が米国や中国などで進む中、経済活動の正常化が早まると期待されている。中国国家衛生健康委員会は17日、国内の新型コロナウイルスワクチン接種回数が16日時点で累計4億693万8000回に達したと報告した。外電の試算によると、16日単日の接種回数は1395万回に達し、過去最高を記録している。原油や金属の市況高もプラス。昨夜のWTI原油先物は1.4%高と続伸し、ロンドン金属取引所(LME)では銅やアルミなど主要産品の先物が軒並み上昇した。関連銘柄にとっての追い風となっている。なお、香港市場はあす19日、仏誕節の休場(本土は開場)。翌20日に取引再開する。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.9%高、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)と石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)がそろって4.5%高と上げが目立った。そのほか、通信キャリア最大手の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が3.7%高。同社は17日引け後、上海証券取引所(メインボード)に重複上場する計画を明らかにした。
 セクター別では、石油や天然ガスなどエネルギー関連が高い。上記したペトロチャイナのほか、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が4.4%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.0%、中海油田服務(2883/HK)が4.2%、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が4.3%、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が3.6%ずつ上昇した。
 非鉄・鉄鋼セクターも急伸。新疆新キン鉱業(3833/HK)が6.3%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.6%高、江西銅業(358/HK)が4.3%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.0%高、重慶鋼鉄(1053/HK)が9.4%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が6.2%高、鞍鋼(347/HK)が6.1%高、中国東方集団HD(581/HK)が5.7%高と値を上げている。
 デベロッパーや管理サービスの不動産セクターもしっかり。華潤置地(1109/HK)が3.5%高、碧桂園HD(2007/HK)が3.3%高、中国海外発展(688/HK)が2.7%高、融創中国HD(1918/HK)が2.3%高、雅居楽雅生活服務(3319/HK)が6.7%高、融創服務HD(1516/HK)が5.4%高、保利物業発展(6049/HK)が4.5%高で取引を終えた。
 本土マーケットも3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.08%高の3520.48ポイントで取引を終了した。石油・石炭株が高い。素材株、海運株、半導体株、不動産株、保険株、防衛関連株なども買われた。半面、医薬品株は安い。食品飲料株、自動車株、銀行・証券株も売られた。



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