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2020/12/14 13:33

香港前場:ハンセン0.1%安で反落、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 週明け14日前場の香港マーケットはまちまち。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比25.51ポイント(0.10%)安の26480.36ポイントと反落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は15.88ポイント(0.15%)高の10468.38ポイントと続伸した。半日の売買代金は809億3700万香港ドルとなっている(11日前場は789億9900万香港ドル)。
 大型ネット株の下げが重し。ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.0%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.9%安、電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が1.6%安で引けた。3銘柄の下落寄与度は108ポイントに達している。規制強化が警戒された。中国共産党は11日の中央政治局会議で、2021年の経済運営について議論し、「独占の禁止、資本の無秩序な拡大防止を強化する」との方針を確認している。具体的な業界に関する言及はなかったが、インターネット業界を念頭に置いたものとみられた。買い手控えムードも漂う。中国ではあす15日、11月の小売売上高や鉱工業生産、1〜11月の都市部固定資産投資などが発表される。内容を見極めたいとするスタンスが強まった。(亜州リサーチ編集部)
 ネット関連のほか、医薬品セクターもさえない。薬明生物技術(2269/HK)が2.6%、上海復宏漢霖生物技術(2696/HK)が2.1%、康哲薬業HD(867/HK)と中国中薬(570/HK)がそろって2.0%、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が1.5%ずつ下落した。
 半面、自動車セクターは高い。東風汽車集団(489/HK)が7.0%、広州汽車集団(2238/HK)が4.8%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.6%ずつ上昇した。東風汽車に関しては、本土上場計画の進展が刺激。同社は11日引け後、深セン「創業板」への重複上場計画について、深セン証取創業板上場委員会の審査を通過したと報告した。
 中国不動産セクターの一角もしっかり。融創中国HD(1918/HK)が4.1%高、中国金茂HD(817/HK)が2.7%高、合景泰富地産HD(1813/HK)が2.4%高、世茂集団HD(813/HK)が2.3%高で引けた。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.40%高の3360.48ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が高い。自動車株、消費関連株、医薬品株、不動産株、銀行・保険株、防衛関連株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。素材株、運輸株、公益株、証券株も売られた。



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